小川航基、ハットトリックA代表デビュー「ホッとした」

前半、シュートを放つ小川(左)(カメラ・中島 傑)
前半、シュートを放つ小川(左)(カメラ・中島 傑)
香港戦の布陣
香港戦の布陣

◆東アジアE―1選手権 日本5―0香港(14日 韓国・釜山)

 【釜山(韓国)14日=ペン・種村亮、カメラ・中島傑】FIFAランク28位で、東京五輪世代の国内組中心で臨んだ日本は、同139位の香港を5―0と圧倒して2連勝。初戦から先発を総入れ替えしたが、FW小川航基(22)=水戸=が史上3人目となる代表デビュー戦でのハットトリックを達成し、五輪代表の1トップ争いへアピールした。

 因縁の地・韓国で、小川が苦い思い出を払拭した。2―0の前半26分。敵陣ゴール正面でパスを受けると、反転しながら右足を豪快に振り切り左隅に決めた。史上33人目となるA代表デビュー弾を「得意としている形。それが早い時間に出たので波に乗れた」と振り返ると、前半終了間際に2点目をマーク。後半13分には左クロスを頭で合わせハットトリックを達成した。

 A代表デビュー戦での3得点は、2010年1月6日のアジア杯予選イエメン戦で記録した平山相太以来。史上3人目の偉業に「最近、点が取れていなかったし、代表でもFWが点を取れていない時間が続いていたのでホッとした」と胸をなで下ろした。公式戦初得点した17年4月26日のルヴァン杯1次リーグF東京戦でもハットトリックを決めており「何かあるのかな」と照れ笑いだ。

 本格的にFWに転向したのは神奈川・桐光学園高に入学してから。遅咲きの男が唯一無二の武器に選んだのがシュートだった。もともと自信があったキック力を生かすため、2時間半の全体練習後に毎日居残りでシュート練習。多いときは2時間以上打ち続け、感覚を養ってきた。「エースは自分なんだと認めてもらえるように、もっともっと点を取りたい」

 試合前日、求めるFW像について「得点を取ってくれるFW」と即答した森保一監督(51)は会見で「得点にこだわってほしいと思っていた。本人の自信になったと思う」と評価した。

 韓国で開催された17年のU―20W杯で、左膝前十字靱帯(じんたい)断裂と左膝半月板損傷の重傷を負っていた。「そのときの悔しさを取り戻せたか」と聞かれると「まだ取り戻せてない。全然ですね」と首を振った。貪欲に前だけを見据える22歳にとっては、記録的なゴールショーも復活への序章に過ぎない。

 ◆小川 航基(おがわ・こうき)1997年8月8日、横浜市生まれ。22歳。桐光学園高を経て2016年に磐田へ加入。17年5月のU―20W杯ウルグアイ戦で左膝前十字靱帯断裂及び半月板損傷。19年7月にJ2水戸に期限付き移籍。J1通算23試合1得点、J2通算17試合7得点。186センチ、78キロ。

 ◆東京五輪代表の1トップ争い

 オーバーエージ(OA)枠が使用される可能性が最も高いポジション。森保監督がOA候補に入れるFW大迫勇也(29)=ブレーメン=が1番手で次点に上田、小川が続く。1トップ、シャドーをこなせるFW前田大然(22)=マリティモ=を含めた争いになっている。

 ◆過去の代表デビュー戦ハットトリック

 1930年5月25日の極東選手権フィリピン戦でFW若林竹雄が4得点を記録し、日本代表初のハットを達成。80年後の2010年1月6日のアジア杯予選イエメン戦では、前半17分から出場したFW平山相太が3得点。3―2で逆転勝利し、岡田ジャパンの初陣を飾った。

前半、シュートを放つ小川(左)(カメラ・中島 傑)
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