高校横綱の大桑が角界へ…伊勢ケ浜部屋に入門

入門会見を行った大桑、伊勢ヶ浜親方と飛龍高・大畑浩校長
入門会見を行った大桑、伊勢ヶ浜親方と飛龍高・大畑浩校長

 今夏の全国高校総体の個人戦を制し、令和初の高校横綱に輝いた大桑元揮(飛龍高3年)が14日、沼津市内で伊勢ケ浜部屋入門報告会を行った。「高校横綱を変なプレッシャーせず、自信にして、まずは関取になれるように頑張りたい」と抱負を語った。

 7月に高校横綱になった後、複数の部屋から入門の誘いがあった。しかし、「総体前からも何度か来て声を掛けて下さって、帰ってきたときも色んな部屋から声を掛けて下さったんですけど、伊勢ケ浜親方が来て下さって何度も声を掛けて下さったのが一番」。体験入門でも「稽古場の雰囲気や力士の雰囲気が一番良かったので、決めました」全国総体前からプロになる覚悟を決めていたというが、9月に入門を決意した。

 体験入門では「最初は動けなかった。慣れてきたら自分の動き出来るようになった。やれる自信? まあ、あります(笑)」。憧れの照強の胸を借りることはできなかったが、稽古の後で「ウチに来いよ」と話しかけてもらった。「体格は自分と変わらないと思うんですけど、体の張りもあって、かっこいいなと思いました」。

 会見に同席した伊勢ケ浜親方(59)も「まじめ。真摯(しんし)に稽古する。紳士に稽古する。一生懸命頑張っている。相撲も稽古も好き、特に筋トレがすき。これから期待できる。入門した力士は関取目指すのでは無くて、横綱を目指して指導していきたい」と期待を寄せた。

 低く当たっての突き押しが武器。大桑は「立ち会い低く当たって、そこからの突き押し相撲が得意です。さらに伸ばしていきたい。中に入ってからの相撲も身につけていきたい。目標は貴景勝関です」。伊勢ケ浜親方も「やはり得意の突き押しを伸ばすのはもちろん、頭をつけて前みつをひいたりという相撲を覚えればもっと伸びるんじゃ無いですか。人と比べてもしょうがない。自分で強くなるのが一番」と話した。

 飛龍高からは1年先輩の鈴木(19)=藤島=に続く2年連続の角界入り。また焼津相撲クラブの後輩の吉井(16)=中川=も大相撲で奮闘中。「1歳上の鈴木さんとも当たりたいです。吉井もすごい意識してます。追い越したい」。伊勢ケ浜親方は以前と比べて大桑の成長について「引かなくなった。前に攻めるようになった」と評価した。

 また、この日、静岡出身の東関親方の死去が報じられたが、大桑は小4の時のわんぱく相撲の県決勝大会で声を掛けられた記憶があり「すごい大きいなーと思いました」という。飛龍高の栗原大介監督(43)は「大学時代に一緒に稽古をさせていただいた。たたき上げの強さを感じ、尊敬していました。その後は大会などでお会いした時に『いい選手には声を掛けさせてもらいたい』と、静岡を気に掛けてくれていた。残念です」と悼んだ。

 栗原監督は大桑について「ここからがスタートです。相撲は強い。観察力、洞察力もあるし、ポテンシャルは十分。伊勢ヶ浜親方がおっしゃられていたように、前に攻めることもできるようになった。頑張って欲しい」と語った。大桑は、来年初場所の新弟子検査で合格すれば同場所の前相撲で初土俵を踏む。

 ◆大桑 元揮(おおくわ・げんき)2001年12月6日、藤枝市生まれ。18歳。小1から焼津相撲クラブで競技を始めた。小5の時、全日本小学生大会で3位。高洲中から飛龍高に進学。18年全国高校選抜団体戦で先鋒として活躍し、同校初の日本一に貢献。19年全国高校総体個人戦では第97代高校横綱に。好きな力士は貴景勝(23)=千賀ノ浦=と照強(24)=伊勢ケ浜=。170センチ、130キロ。家族は両親と兄。血液型B。

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