楽天の銀次内野手(31)が13日、仙台市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季の8500万円から2500万円増の1億1000万円プラス出来高払いでサインした(金額は推定)。今季取得した国内FA権は行使せず、新たに3年契約を結んだ。野球人生で初めて主将を務めた今季は141試合に出場し、パ・リーグ4位の打率3割4厘、56打点だった。
自ら「3か年計画」と位置づけ、地道な肉体改造を続けて3年目のシーズン。股関節や肩甲骨の可動域を広げるなど柔軟性を高めることを意識した上で「その上で強い筋肉を作る。動ける筋肉を作った。一からやり直してトレーニングした」。その成果は、シーズンで自己最多となる161安打となって現れた。
来季の目標を問われると、色紙に『日本一』と書き込んだ。「チームとして日本一。個人としても日本一打つバッターになりたい。野球をやっている以上、首位打者はずっと狙いたい。決して無理なところにはいないと思う」。目標は13年以来となる日本一に貢献することだけではない。自身初となる首位打者のタイトル獲得。さらには、セ・パを通じての最高打率を目指す。
オフはこれまで行ってきた内容を変え、新たなトレーニングに取り組む考えも明かした。「40歳までやりたい。それで2000本(安打を)打ちたいというのが目標です」と闘志を燃やした。プロ14年目のシーズンを終え、通算1100安打。高い目標に向かって、確かな一歩を積み重ねていく。(高橋 宏磁)