阪神・福留孝介外野手(42)が12日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2000万円減の年俸1億3000万円でサインした。「自分のことに関しては十分」と減俸は問題にせず、4番の大山を支えきれなかったと猛省。「本当に申し訳なかった」と“公開謝罪”した。
糸井と2人で和製大砲の負担を減らすのが理想。3番で36試合、5番でも62試合に出場したが自己採点は辛口だ。「チームとして大山を4番に育てる中で、その助けができなかった。僕が何とかしてやれればもっと楽だった。大変なことを彼一人にやらせるのでなく、僕ら(年齢が)上の選手が、若い選手を育てていかないと」。打率2割5分6厘、10本塁打、47打点。全試合出場を果たしながら14発と完全開花しなかった大山に、オフの選手会納会で直接わびたことを明かした。
今季は両ふくらはぎを痛め、2軍戦にも出場。自身が体感したことで、遠征でのケータリングなど食事の改善を訴えかけた。谷本球団本部長は「食育はかなり力を入れているので。改善していこうと思います」と説明し、さっそく約束も取り付けた。「優勝するというのが、ファンの方に喜んでもらえる一番」。来季が日米通算22年目。虎の支柱は、まだまだ頼りになりそうだ。(長田 亨)