尚志、187センチDFアンリが空中戦制す「ヘディングは負けない」

空中戦で存在感を示した尚志のチェイス・アンリ(右、写真は8日の対浦和ユース戦でのもの)
空中戦で存在感を示した尚志のチェイス・アンリ(右、写真は8日の対浦和ユース戦でのもの)
昨年大会4強の尚志は福島県勢初の大会制覇を狙う
昨年大会4強の尚志は福島県勢初の大会制覇を狙う

 第98回全国高校サッカー選手権(埼玉スタジアムほか)が30日から開幕する。スポーツ報知では「令和の一番星」と題し、東北6県の出場校を紹介します。昨年大会4強の尚志(福島)は、さらなる躍進が期待される。J1鹿島入りが内定しているエースFW染野唯月(3年)が腰痛のため選手権のメンバー外に。染野を欠いた影響は大きく、世代最高峰のU―18プレミアリーグEASTでは最下位に終わった。エース不在のピンチを誰が救うのか。

 8日に行われたU―18プレミアリーグEAST最終節。ホームで浦和ユースを迎え撃った尚志は1―2で敗れた。試合終了間際に1点を返すも、同リーグ3位に入った難敵を相手に力負けした。敗因の一つは決定力不足。エースストライカー不在の影響は大きかった。

 チームはプリンスリーグ東北への降格が決定。屈辱とも言える敗戦の中にも、光は見えた。最終節で同リーグ初の先発出場を果たした187センチのDFチェイス・アンリ(1年)だ。本来のポジションはセンターバック(CB)だが、公式戦で初めて2トップの一角を任された。“ポスト染野”という格好だ。

 アンリの父は米国人。父の仕事の都合で1歳から約6年間は米国で暮らし、本格的にサッカーを始めたのは、神奈川・長沢中に進学後。競技歴わずか4年目の1年生が、2学年も年上の屈強なDFを相手に、空中戦で何度も競り勝った。不慣れなはずのポストプレーで、何度もチャンスを演出した。

 後半15分に交代し、得点には絡めなかったが仲村浩二監督(47)は「本来はCBで、前にはね返すヘディングしか練習していない。(後方へ)そらすヘディングがうまいとは思わなかった」とたたえた。圧倒的なジャンプ力に加え、技術でも光るものは感じさせた。諦めん県勢初大会Vを狙う

 昨年大会は5得点で得点王に輝いた染野は今秋「腰椎分離症で全治3か月」との診断を受け、今大会ではメンバー外に。ただ仲村監督は「目標は優勝」と意気込む。エース不在でも、大会直前になって存在感を発揮し始めたアンリを含め、多くの有力選手がいる。

 昨年大会4強の戦いぶりを生で観戦し、同校への進学を決めたアンリは「自分も埼玉スタジアムでプレーしたい。ヘディングは負けない」と力を込めた。県勢初の大会初制覇は、最後まで諦めない。(高橋 宏磁)

 ◆チェイス・アンリ2004年3月24日、神奈川県生まれ。小学校時代は米国で暮らし、神奈川・長沢中進学後に本格的にサッカーを始める。同中3年秋からはFC湘南でも活躍。尚志進学後はCBとしてプレー。187センチ、77キロ。父は米国人で母が日本人。きょうだいは兄と姉、弟。

空中戦で存在感を示した尚志のチェイス・アンリ(右、写真は8日の対浦和ユース戦でのもの)
昨年大会4強の尚志は福島県勢初の大会制覇を狙う
すべての写真を見る 2枚

サッカー

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請