箱根復活の筑波大 大先輩が主人公「いだてん」視聴率は意外にも約10%

箱根駅伝に26年ぶりに復活出場する筑波大の大土手主将。合同会見には約50人の報道陣が詰めかけた
箱根駅伝に26年ぶりに復活出場する筑波大の大土手主将。合同会見には約50人の報道陣が詰めかけた

 第96回箱根駅伝(来年1月2、3日)で26年ぶり61回目の晴れ舞台を走る伝統校の筑波大が11日、茨城・つくば市のキャンパスで練習公開と合同会見を行った。

 ちょうど100年前に行われた第1回箱根駅伝を制した東京高等師範学校の流れをくむ伝統校は予選会(10月26日)を6位で通過し、100周年を迎える記念すべき大会で見事に復活。大土手嵩(おおどて・しゅう)主将(3年)は「目標はシード権(10位以内)獲得です。次回、出場できなかったら、今回はまぐれと言われてしまう。伝統校である筑波大は、やはり常連校にならなければなりません」ときっぱり話した。

 昨季の予選会は17位と惨敗したが、今季、筑波大は、まさにドラマチックな復活を遂げた。筑波大の前身に当たる東京高等師範学校出身の金栗四三さんらが「世界で通用する選手を育成する」という理念を掲げ、1920年に箱根駅伝を創設した。第1回大会ではスターターを務めた金栗さんは、現在、大会で最も活躍した選手に与えられる「金栗四三杯」にその名を残す。今年はNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公にもなった。「今年は多くの偶然が重なり、箱根駅伝に出場できることになった。金栗四三さんの故郷の熊本で合宿もしましたし、金栗四三さんのドラマもありましたし」と大土手は、しみじみと話した。

 ただ、大先輩が主人公の大河ドラマ「いだてん」は視聴率で苦戦しているが、筑波大駅伝チーム内の視聴率も意外に低迷しているという。「僕のテレビに録画機能がついていなので、あまり見ていません。1回も欠かさずに見ているのは3、4人でしょうか」と大土手は苦笑いしながら話した。筑波大駅伝チームの部員数は39人。「いだてん」のチーム内視聴率は10%ほどと言えそうだ。

 第1回大会に出場した明大、早大、慶大とともに「オリジナル4」と呼ばれる。輝く伝統を誇るが、国立の筑波大は1990年以降、新興私大に屈し、94年を最後に箱根路から遠ざかった。2011年に「箱根駅伝復活プロジェクト」が発足。15年に資生堂で選手、指導者として活躍した弘山勉監督(53)が就任し、徐々に力を取り戻した。ちょうど100年前、大先輩たちがつないだタスキと同じ黄色のタスキを胸に新春の箱根路を駆ける。「出場するからにはシード権(10位以内)を目指します」と弘山勉監督(53)は87年大会以来、33年ぶりのシードに意欲を示す。当時のシードは9位まで。実は、この時、9区で区間2位と激走し、12位から9位に押し上げたのが2年生だった弘山監督だった。

 歴史は巡る。大正、昭和、平成の時を経て、令和最初の箱根駅伝で「いだてん」の後輩たちが新たなスタートを切る。

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