関大、織田信成氏の涙の主張に反論…モラハラ騒動調査内容公表

織田信成氏
織田信成氏
織田氏と関大の異なる主張
織田氏と関大の異なる主張

 フィギュアスケート男子で10年バンクーバー五輪代表の織田信成氏(32)が陰口などのモラル・ハラスメントを受け、関大アイススケート部の監督辞任に追い込まれたとして、同部の浜田美栄コーチ(60)に1100万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴した問題で10日、関大は織田氏の主張に反論する調査内容を公表した。その上で織田氏の要望を「総合的に見て受け入れることは妥当ではない」と結論付けたが、ハラスメントの有無には触れなかった。織田氏の弁護士は「何の影響もありません」と主張を貫く考えだ。

 織田氏が11月の提訴会見で涙ながらに訴えてから22日後、関大が異なる見解を示した。この日、ホームページに「織田信成さんからの申出等に関する本学の対応・経緯等について」のタイトルで文書を掲載。7月1日に織田氏から大学側へ、浜田氏への不満とコーチ解任要求があったとした。

 その際、織田氏が主張したのは〈1〉練習時間の変更〈2〉部則(規則)の変更〈3〉危険な練習方法の3点。いずれも織田氏の判断でなされた変更・決定だったが、浜田コーチは相談もなしに変更したり、無視したりなどの行動があったという。

 関大側は7月3日と31日に関係者らにヒアリング調査を実施した上で、これらの3点について、主に〈1〉練習時間変更は選手・保護者の意見を反映したもの。また、織田氏自身が夕方から早朝に変更したのに練習場に来なかった〈2〉部則の変更については、話し合いに同席するよう織田氏に提案したが欠席した〈3〉危険な練習は、織田氏が浜田コーチにやめるよう注意したというが、その場に浜田コーチは不在で、指示できる状況になかったなどと説明。「織田さんの要望を受け入れることは総合的に見て妥当ではないと判断するに至りました」と結論づけた。今回はハラスメントの有無は触れず、11月21日には織田氏の代理人弁護士に結果を伝えたがここでも触れていないという。

 これまで調査結果を報告しなかったことは「(織田氏の)体調等が万全ではないことが察せられたため、あえて調査結果をお伝えしない方がよいと判断した」と説明。また、このタイミングで公表に至ったことについては、12月6日に行われた保護者説明会の際に「『多くの親や子供達が不安を感じている。大学の対応・経緯等を公表してほしい』という大変強い要望があった」とした。関大の広報課はスポーツ報知の取材に対し「手続きに沿って、(裁判には)協力していきます」と話した。

 ◆浜田氏はコメント控える

 関大の関係者への聴取結果公表を受け、浜田コーチはスポーツ報知の取材に「生徒の大事なシーズン中ですので、コメントは差し控えさせていただきます」と話した。2019年を締めくくる全日本選手権は、19日に国立代々木競技場第一体育館で開幕する。

 ◆織田氏側「特に何も」

 関大の調査内容公表を受けて、織田氏側の弁護士は「内容は見ました。特に何も感じません」とコメントした。織田氏が11月18日に行った提訴会見で主張したモラハラに関する主な3点について、関大は異なる意見を示したが「第三者の立場で言っていることなので、コメントもないです」とした。今後、裁判で争っていくことに関しても「何の影響もありません」と語った。

 ◆織田氏が主張する提訴までの経緯

 ▼17年2月 選手に危険が及ぶ練習法に対し、織田氏がやめてほしい旨を浜田氏に伝える。浜田氏は激高し、無視が続く。

 ▼4月 織田氏がスケート部監督に就任。

 ▼19年1月 織田氏が関大のスローガン「文武両道」を目指すため、練習時間の変更を提案。3月から実施されたが、浜田氏からのモラハラが再発。

 ▼3~4月 織田氏が体調不良で8日間入院。その後、リンクに復帰。

 ▼7月 織田氏が関大に調査を依頼したが、関大側は結果を出さず。

 ▼9月9日 関大が織田氏の監督辞任を発表。理由を「時間が十分に取れない」と説明。

 ▼9月29日 織田氏がブログを更新。監督辞任の理由はモラハラを受けた影響と明かす。

 ▼11月18日 浜田氏に1100万円の損害賠償を求め提訴。大阪市内で会見

 ▼12月10日 関大が調査内容を公表。織田氏と異なる見解を示す。

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