武蔵、A代表初ゴール!シャドーで結果 指揮官の要求「ポリバレント」見せた

先制ゴールを決め森島(右)と抱き合う鈴木
先制ゴールを決め森島(右)と抱き合う鈴木
前半29分、鈴木(右)が代表初となるゴールを決める(カメラ・中島 傑)
前半29分、鈴木(右)が代表初となるゴールを決める(カメラ・中島 傑)

◆東アジアE―1選手権 日本2―1中国(10日 韓国・釜山)

 【釜山(韓国)10日=ペン・種村亮、カメラ・中島傑】3大会ぶりの優勝を目指すFIFAランク28位の日本は、MF鈴木武蔵(25)=札幌=のA代表初ゴールが決勝弾となり、2―1で同75位の中国を下した。東京五輪世代を中心としたオール国内組の編成で開幕白星。鈴木は本職のFWとは違うシャドーの一角で存在感を発揮し、“追試”で満点回答を叩き出した。

 MF鈴木が体ごと豪快に飛び込んだ。0―0の前半29分。FW上田のヒールパスに反応したMF森島が左サイドを突破したのを横目に、一気に加速してDFを振り切りゴール前へ。「抜け出した時には競り勝ってたので、あとは合わせるだけだった」と、森島のクロスにダイレクトで合わせてゴールネットを揺らした。

 A代表6試合目での初ゴールで均衡を破り、右拳でガッツポーズ。「取れてホッとした」と喜び、「自分だけで代表に来られたわけではない。札幌あっての自分なので、みんなにこのゴールをプレゼントしたい」と感慨深げだった。

 1―4で大敗した11月19日のベネズエラ戦でも先発したが、屈強な相手DFの前に起点となれず、無得点のまま前半終了と同時に交代。「個人のレベルをもっと上げないと」と悔しさをにじませた。ふがいない戦いを見せた前戦のリベンジマッチで、しっかり結果を残した。

 札幌では今季、キャリアハイの13得点をマーク。本職はFWだが、クラブでは一列後ろでチャンスメイクするシャドーを務めることも多い。持ち味の快足を生かすため、ペトロヴィッチ監督(62)の指導のもと裏のスペースへの動き出しのタイミングに磨きをかけてきた。この日の得点シーンも、上田が空けたゴール前のスペースに猛突進して生まれたもの。努力の積み重ねが大舞台で花開いた。

 今大会、FWで登録されているのは上田、小川、田川の3人だが、決定力の高さを見せつけたのはMF登録の鈴木。森保監督は「より賢く戦っていくために、複数のポジションができる器用さも必要」とポリバレント(多様性)なプレーを要求するなかで、万能ぶりは指揮官への強烈なアピールとなった。

 韓国入りした8日、森保監督は鈴木らA代表のメンバーを集め「(若手たちは)これからA代表に食い込める選手。プレーで引っ張ってほしい。仲良くやるのも大事だけど、指摘もしてほしい」と伝えた。年長者としての役割を理解しつつ、燃えるものがあった。「あんまり若くないので、自分がチームの中心という気持ちでやっていかないといけない」と鈴木。定位置確保へ、ただの引き立て役で終わるつもりは一切ない。

 ◆鈴木 武蔵(すずき・むさし)1994年2月11日、ジャマイカ生まれ。25歳。ジャマイカ人の父と日本人の母を持ち、幼少期に来日。群馬・桐生第一高から2012年に新潟へ加入。15年8月、水戸へ期限付き移籍。16年に新潟へ復帰し、17年8月にJ2松本へ期限付き移籍。18年は完全移籍した長崎でプレー。16年リオ五輪では2試合1得点。19年3月にA代表初出場。J1通算159試合31得点、J2同15試合2得点。185センチ、75キロ。右利き。

先制ゴールを決め森島(右)と抱き合う鈴木
前半29分、鈴木(右)が代表初となるゴールを決める(カメラ・中島 傑)
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