箱根V奪回を狙う青学大・原監督「やっぱり大作戦」発令!

「やっぱり大作戦」を発令した青学大・原監督
「やっぱり大作戦」を発令した青学大・原監督

 第96回箱根駅伝(来年1月2、3日)で2年ぶりの王座奪回を狙う青学大の原晋監督(52)が10日「やっぱり大作戦」を発令した。「終わってみれば『やっぱり青山は強かった』と言ってもらいたい」と胸を張って話した。

 学生3大駅伝で恒例となった原監督の大作戦シリーズ。今季開幕戦の出雲駅伝(10月14日、島根・出雲市)では「出てこい!駅伝男大作戦」を発令した。3大駅伝デビューとなる3選手が練習以上の力を発揮する「駅伝男」になることが勝利の条件となることが命名の理由。結果は1区の湯原慶吾(2年)は区間7位、2区の岸本大紀(1年)は区間賞、6区の中村友哉(4年)は区間5位だった。「湯原は70点で及第点。岸本は100点満点。中村友は30点。合わせて駅伝男大作戦の出来は50点でした」と指揮官は5位に終わったレースを総括した。

 第2戦の全日本大学駅伝(11月3日、名古屋市~三重・伊勢市)では「私(青学大)失敗しないので大作戦」を発令した。大会を放送するテレビ朝日系の米倉涼子主演ドラマシリーズ「ドクターX ~外科医・大門未知子~」の主人公の決めゼリフをヒントに発案。「今季の大学駅伝は大混戦。1区間でも失敗したチームは優勝できない。米倉さんのように失敗をしてはいけない」と原監督は気を引き締めてレースに挑んだが、結果は2位。7区で首位に立ったものの最終8区で東海大に再逆転されて惜敗した。「大きな失敗はなかったが、70点」と原監督は評した。

 前回の箱根駅伝では「ゴーゴー大作戦」を発令。「箱根駅伝5連覇に向けて燃えている。ただ、注意すべきはナンバーカード5番の東海大。名付けて、ゴーゴー大作戦です」と話していた。予感は悪い方に当たり、その東海大に敗れて2位。4連覇していた王座から降りた。雪辱を期して迎える大舞台。「今季、出雲は50点、全日本は70点。上向いている。再検査して問題点を改善すれば箱根では優勝を狙える」と原監督は自信を見せる。

 「やっぱり強い! やっぱり勝てる!」。4日に千葉・富津市内の起伏の激しいコースで行われた単独30キロ走。力強く走る選手たちを伴走車の中から見ている時に「やっぱり大作戦」がひらめいたという。「やっぱり、いいチームになった。終わってみれば、やっぱり青学大は強かった、と駅伝ファンに言っていただきたい。やっぱり、今季の青学大はダメだった、というオチにならないようにしたい」と原監督は笑顔を見せた。

 前々回、前回と5区を走った主力の竹石尚人(4年)が左足痛のため、16人の登録メンバーから外れたことは痛いが、主将の鈴木塁人、箱根駅伝未経験ながらも絶好調の吉田祐也、中村友哉ら最上級生は充実している。

 原監督は竹石について、本番ぎりぎりまで体調を見極めるため、16番目の選手として登録メンバーに入れることも考えていたが、竹石自身が「青学大の16番目の選手は強い。僕を外してください」と直訴したという。「学生スポーツはやっぱり4年生が中心なんです」と指揮官は一転、表情を引き締めて話す。

 やっぱり、青学大の第2期黄金時代が始まるのか。やっぱり、青学大は今回も勝てないのか。勝負の時は迫る。

 ◆箱根駅伝の青学大「大作戦」シリーズ 15年大会は「ワクワク大作戦」を掲げ、10時間49分27秒の史上最速タイムで初優勝。16年大会は「ハッピー大作戦」で1977年の日体大以来、39年ぶりに1区から10区まで首位を走り続ける完全Vで連覇を果たした。大会3連覇と年度3冠を狙い、原監督体制となって9回目の箱根路となった17年大会は「3」と「9」と「感謝」の意味を込めて「サンキュー大作戦」と名付けた。出雲駅伝、全日本駅伝ともに調子を合わせられずに敗れ、無冠のまま迎えた18年大会は「オーケストラのような美しいハーモニーを奏でることが出来れば勝てる」という思いを込めて「ハーモニー大作戦」と命名。4回連続で大作戦は“大成功”した。しかし「ゴーゴー大作戦」を掲げた前回はナンバーカード5番の東海大に3分41秒差で敗れ、5連覇を逃した。

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