現役ドラフト不透明…来季導入は制度案の統一厳しく

 出場機会が少ない選手の移籍活性化を目的とした「現役ドラフト」(仮称・ブレイクスルードラフト)について、選手会が求める来季からの導入が不透明となっていることが9日、分かった。

 この日の実行委員会では開催時期、対象選手の人数などを巡って意見が分かれた。開催時期は8月、シーズン終了後の2案が挙がり、対象選手数についてもNPB側が選手会に「各球団8人」を提示したが、異なる主張をする球団もある。現役ドラフトの対象外となる選手などについても複数の意見が出た模様だ。

 NPBは来季の導入が可能かどうかを含め、年内に臨時の12球団代表者会議を開いて検討することを決めた。編成担当者も参加し、より実効性のある制度を模索する。NPBの井原事務局長は「制度設計もしなければいけないし、より深く検討する」と話した。

 NPB側が来季導入のリミットとする来年1月までに12球団で協議する場は、同会議と1月の実行委の2度。制度導入そのものへの反対意見はないが、来季の導入へ1月中に制度案がまとまるかは厳しい状況となっている。

 【理事会、実行委員会その他の報告事項】

 ▽作業部会 プロ野球拡大策を検討するワーキンググループは巨人、阪神、DeNA、楽天、オリックス、西武で構成する。

 ▽20年フレッシュオールスター 7月13日に愛媛・松山の坊ちゃんスタジアムで開催。

 ▽公式戦休止期間中の登録手続き 東京五輪開催時の公式戦休止に伴い、前半戦終了翌日の7月19日に全員の出場選手登録を抹消。後半戦初戦の8月14日に登録する。

 ▽リクエスト リプレー検証検討委員会が、来季も今季同様の制度で行う方針を説明。

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