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【香港マイル】友道調教師泣いた アドマイヤマーズで亡き近藤オーナーに弔いV

アドマイヤマーズ(左)がワイククに半馬身差をつけて快勝した
アドマイヤマーズ(左)がワイククに半馬身差をつけて快勝した

◆第29回香港マイル・G1(12月8日、シャティン・芝1600メートル、良)

 【シャティン(香港)8日=ペン・山本武志、カメラ・高橋由二】JRA海外馬券発売対象の香港国際競走がシャティン競馬場で行われた。香港マイルは、アドマイヤマーズ(スミヨン)が直線で抜け出しG1・3勝目。管理する友道康夫調教師(56)=栗東=にとって、先月17日に亡くなった近藤利一オーナー(享年77)にささげるVとなった。

 天国からの熱い思いが背中を押した。ラスト1ハロン。馬場の真ん中から抜け出したアドマイヤマーズに、外からワイククが襲いかかる。しかし、抜かせない。全身を大きく使った伸びやかなフォームで、馬体が合った瞬間に“ギア”を一段上げるように加速。最後までリードを保ったまま、歓喜のゴールへ飛び込んだ。

 「少し距離が長いかもと思っていましたが、今日はゲートの出も良く、ペースアップしてうまくインサイドに入れました。非常にいい走りでした」。そう満足そうに振り返るスミヨンと愛馬を出迎える友道調教師は涙が止まらない。「一言で本当にうれしいですね」

 一心同体だった。先月17日に近藤利一オーナーが77歳で病気のため死去。この日の友道師は、オーナーが香港遠征を心待ちに新調していた紺のスーツを身に着けていた。亡くなった当日に駆けつけた自宅で、自らが着ていくことを決めたものだ。青いネクタイは、マーズが勝った昨年の朝日杯FSでオーナーが着けていたものだった。

 「近藤さんと一緒にいるような感じで応援していました」。1月のJRA賞授賞式の直後に早々と遠征プランを聞いていた。3月からの闘病中もずっと、亡くなる1週間前まで話題の中心はマーズ。「日本でいい報告ができると思います」。オーナーがこよなく愛した香港で「アドマイヤ」のG1初制覇。表彰式の中心には旬子夫人の胸に抱かれた遺影があった。

 地元のマイル王、ビューティージェネレーションの3連覇を阻み、3歳馬初の香港マイル制覇となったマーズに友道師が寄せる期待は厚い。「今後は世界のマイル王を目指して、頑張っていきたいと思います」。異国の地で刻んだ魂の激走は、きっと厳しくも温かかったオーナーのもとへ届いている。

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