【宏太’Sチェック】順位こそ下がったが選手が成長自ら修正…今年を総括

今季10位で終えた札幌のペトロヴィッチ監督
今季10位で終えた札幌のペトロヴィッチ監督

 J1北海道コンサドーレ札幌は7日のホーム・川崎戦で今年の全日程を終えた。本紙評論家の元日本代表FW吉原宏太氏(41)が8日、リーグ戦10位、ルヴァン杯では準優勝した2019年の戦いを今年最後の「宏太’Sチェック」で振り返り、来季への提言を記した。

 クラブ力の向上を感じさせてくれた、今季最終の川崎戦だった。前半13分までに2失点した展開は、余裕がなかった過去の札幌なら、立て直すのは難しかった。しかし今季は控えに期待できる選手も置けるようになり、宮沢を3バック中央からボランチに上げて攻撃的にするなど、策が講じられるようになった。負けはしたが、盛り返した後半からでも成長を示した試合だった。

 昨年の4位から10位と順位こそ下がったが、選手一人一人が大人になった。昨年までは監督がこう言っているからやる、という感じもあったが、川崎戦もそうだったようにグラウンドの中で修正し、相手の嫌がることをできるようになった。状況が悪いと思ったら運動量を増やし、守備も相手の速度が上がったと感じたらそこに合わせられるようになった。選手の中で判断ができるようになったのは一番大きい。

 今年を採点にすると「75点」というところ。足りない25点を補うには、継続が何より重要になる。一番良くないのは慣れ。ミシャは来年3年目の指揮になるが、選手は最初に会った時の強烈な印象を持ち続けないといけない。結果が出だすと人間というのは横柄になりがち。まだまだできていないと思い続け、初心を継続するのは難しいことではある。そうならずに学ぶ姿勢を忘れず、謙虚におごらずやること。そうすればミシャは新たな刺激を必ず与えてくれるし、より強くなれる。

 去年はACL、今年はルヴァン杯に手が届きそうなところまで来た。実際にタイトルを取るのは果てしない道かもしれないが、これまでのように雲の上の存在ではなく、何が足りなかったのかをつかめる位置までは来ている。成し遂げるためには、繰り返すが謙虚におごらずやっていく。そうすることでつかめるものはたくさんある。(吉原 宏太)

 〇…吉原氏は今季のMVPとしてDF進藤亮佑(23)を挙げた。「出場時間やゴール数からも、進藤の成長なくしてこの成績はなかった」と、チーム最長タイとなる33試合フル出場し、6得点を挙げた通年での活躍を評価した。日本代表にも初選出された生え抜きDFの良さを、吉原氏は「怠慢にならず、常に100%プレーしている。こういう選手は相手も嫌がるし、更に伸びていく」とし、更なる進化を期待した。

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