5連覇果たせず涙の植草「オリンピックで勝てるための糧に」…空手全日本選手権

女子組手、決勝で斎藤綾夏(右)に敗れ連覇を逃した植草歩は、表彰式で悔し涙を流す(カメラ・軍司 敦史)
女子組手、決勝で斎藤綾夏(右)に敗れ連覇を逃した植草歩は、表彰式で悔し涙を流す(カメラ・軍司 敦史)

 ◆報知新聞社後援 第47回全日本空手道選手権大会最終日(8日、高崎アリーナ)

 男女の個人戦が行われ、女子組手では日本のエース・植草歩(27)=JAL=が決勝で斎藤綾夏(23)=AGP=に6―4で敗れ、史上初の5連覇は果たせなかった。

 東京五輪出場に関わるWKF(世界空手連盟)ポイント(五輪番付)61キロ超級で現在日本人トップ。早ければ1月の大会で五輪出場が決まる植草が、まさかの敗退を喫した。開始56秒で上段突きを決め先取。しかし斎藤に1分25秒、上段蹴りを決め逆転を許すと、その後も追加点を防げなかった。植草は最後まで反撃を試みたが追いつくことはできず試合終了。表彰台では斎藤の横で涙を流して「この大会は自分にとって変化になった(節目の)場。オリンピックで優勝するために変化になる機会だと思うので、変わっていきたい」絞り出すように振り返った。

 先週、スペインで行われたプレミアリーグでは、地元選手にまさかの初戦負け。3日に帰国し、まだ時差ぼけも治らない中での試合だった。この大会はWKFポイント対象で無いため多くのトップ選手が欠場する中でも出場する理由がある。「自分の立ち位置が分かる大会。全国の女子選手が自分を倒そうと向かってくる重圧の中で、きちんと勝ち抜く大切さを学びたい」。2015年に初めて優勝するまでプレッシャーに負けてなかなか勝てず、ようやくつかんでからの4連覇だった。

 それともう一つ、「子供たちが見に来るので。日本のトップ選手が活躍する姿(にワクワクする)空手をやりたいし、空手の楽しさを伝えたい。毎年、意味のある大会なんです」。海外を転戦するスケジュールの中で、日本で見られる数少ない大会。この日もスタンドを埋めた子供たちから「ウエクサがんばれ」の声がやまなかった。

 「今年1年間は、頑張っても頑張っても結果が出ない年だったんですけれど、これの苦しさを味わったからこそ、オリンピックで勝てるための糧になるようにしたい」激動の2019年を苦しいまま終えた植草が、悩みつつも五輪イヤーを迎える。

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