中日の大野雄大投手(31)が6日、名古屋市内の球団事務所でチーム大トリの契約更改を行い、7000万円増の1億3000万円+出来高でサインした。球団からは3年の複数年契約も打診されていたが単年を選択。順調なら、来季取得する国内FA権を20年オフに行使する可能性が出てきた。
昨季0勝から背水で臨んだ9年目のシーズンは、ノーヒットノーランを含む9勝と復活。リーグ最多177回2/3を投げ、防御率2・58で最優秀防御率を獲得した。「球団の誠意はめちゃくちゃ感じた。(4年ぶりに)1億円プレーヤーに返り咲けて素直にうれしい」と喜んだ。FA行使については「難しい。まずは、がむしゃらに来季をやるのが僕の仕事」とかわした。
今年同様の活躍でFA宣言すれば、他球団も手を挙げる可能性は高い。加藤代表は「本人から『中日はFA残留できますか?』と聞かれ『できる』と答えた。本当は(複数年で)縛りたかった」と思惑が外れたことを明かした。