【無良崇人の目】厳しい状況での「強さ」期待

男子SPで演技する羽生結弦
男子SPで演技する羽生結弦

◆フィギュアスケート GPファイナル 第2日(6日、イタリア・トリノ)

 羽生選手は後半の4回転トウループからの連続ジャンプのミスでチェン選手と10点近く開きました。これほどのハイレベルな戦いになると、ひとつのミスが大差となって表れる。ミスした4回転トウループは跳び上がる瞬間に、上半身の軸が大きく左側にブレました。最近はあまり見られないミスで珍しい。ただ冒頭の4回転サルコー、2本目のトリプルアクセルが完璧で動きが良かっただけに、選手は最後の1本目に「完璧にしないと」と力が入ってしまうことがあります。本人の「りきんだ」との言葉通り、力が入っていたように見えました。

 チェン選手とは12・95点差。ジャンプはもちろんスピン、ステップでもしっかり加点がつけば埋まらない点差ではないですが、羽生選手にとっても余裕を持って挑めるフリーではない。4回転ルッツを投入するのか、これまでの構成を100%やり遂げて加点を稼ぐのか。厳しい状況でこそ、羽生選手の強さに期待しましょう。(14年四大陸選手権優勝)

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