楽天・松井裕樹投手(24)が6日、ミズノ大阪本社で行われた「ミズノブランドアンバサダーズミーティング」に出席。夏バテ対策として“足固め”に乗り出すことを明かした。これまで昔ながらの革底スパイクを愛用してきたが、夏場に不調に陥った今季の経験を踏まえ、主流となっている合成樹脂底への変更を決断した。
来季7年目を迎えるセーブ王が一大決心だ。革底には、使い込んでいくうちに変形してしまうというデメリットがある。だが、合成樹脂底にはその心配がない。「なかなか替える勇気がなかったんですけど、今年は登板数がかさんだ夏場に調子が落ちてしまった。パフォーマンスを安定させるためにも、なるべく同じコンディションを保ちたいんです」と狙いを明かした。
また、合成樹脂底は軽量化のほか、ミッドソール(靴底の上部)にクッション性を持たせることで疲労軽減効果も期待できる。今季は38セーブを挙げた一方、6月下旬から7月上旬にかけて3連敗するなど8敗も喫した。夏バテを回避できれば、7月29日初戦の東京五輪を万全の状態で迎えられるはずだ。(片岡 泰彦)