◆阪神JF追い切り(4日・栗東トレセン)
池添兼調教師が20年ぶりのG1制覇に向けて送り出すヤマカツマーメイドは、栗東・CWコースでダンツウィザード(2歳1勝クラス)と併せて6ハロン82秒4―12秒4。直線でしっかり伸びて1馬身先着でフィニッシュした。
99年に前身の阪神3歳牝馬Sをヤマカツスズランで勝ち、重賞初勝利がG1だったトレーナーは「ファンタジーS(4着)が思ったほど伸びなかったけど、距離延長で良さが出ないかな。今日はソラを使わずしっかり走れていたし、心身ともにだいぶ成長しているね」と目を細める。
1週前追い切りに騎乗した武豊も「動きはめちゃくちゃ良かったね。札幌で未勝利を勝った時からいい馬だと思っていた。物見する面があるし、G1では簡単に抜け出せないけど、スタートが速くて器用さもあるからね」と一発を狙う。キャリアの浅い2歳牝馬の戦い。メンバー中最多タイの5戦の経験を生かし、あっと言わせるシーンがあっていい。(玉木 宏征)