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【阪神JF名勝負】抽選で出走した1番人気のブエナビスタが歴史的名牝への第一歩

口取り式でブエナビスタにまたがり、手を上げる安藤勝己騎手
口取り式でブエナビスタにまたがり、手を上げる安藤勝己騎手
第60回阪神ジュベナイルフィリーズで圧勝した安藤勝己騎乗のブエナビスタ(左)
第60回阪神ジュベナイルフィリーズで圧勝した安藤勝己騎乗のブエナビスタ(左)

◆第60回阪神ジュベナイルフィリーズ・G1(阪神競馬場・芝1600メートル、良)

 優勝 ブエナビスタ(安藤勝己騎手、栗東・松田博資厩舎)

 2着 ダノンベルベール(後藤浩輝騎手、美浦・国枝栄厩舎)

 3着 ミクロコスモス(鮫島良太騎手、栗東・角居勝彦厩舎)

 歴史が浅くても、濃密な時間がきざまれている。1991年、阪神ジュベナイルフィリーズ(当時は阪神3歳牝馬S)が誕生した。それまで牡牝混合で東西同日に開催されていた3歳(現在の2歳)王者決定戦が、この年から牡馬は中山の朝日杯3歳S、牝馬は阪神3歳牝馬Sと別の日に設定された。

 初代女王はニシノフラワーだった。翌年の桜花賞馬に輝き、暮れにはスプリンターズSも優勝した。その後、96年のメジロドーベル、2000年のテイエムオーシャン、2006年のウオッカ、翌年トールポピーなど、優勝馬からクラシックホースが誕生。黄金ロードになりつつあった2008年、大物が誕生した。ブエナビスタだった。

 デビュー戦は3着。ただし、勝ち馬のアンライバルドが皐月賞制覇、2着リーチザクラウンは日本ダービー2着、4着スリーロールスは菊花賞を制覇するという、伝説の新馬戦だった。ブエナビスタは未勝利戦を勝つと、抽選で出走にこぎつける。それでも関係者はもちろん、ファンは知っていた。圧倒的な1番人気が証明していた。結果もそうだった。後方3番手を進んだが、危なげなかった。直線楽々と抜け出して、2着ダノンベルベールにつけた着差は2馬身半。歴史を塗り替える名牝への第一歩を踏み出した。

 「ちょっと先頭に立つのが早かったかな。来年以降、いくつも大きなレースを勝てる馬だと思う」。コンビを組んだ安藤勝己は絶賛した。1995年、母ビワハイジがエアグルーヴを抑えて、女王に輝いてから13年。史上3組目となる母子同一G1制覇を成し遂げた。

 翌年、アンカツの予言通りとなる。ブエナビスタは桜花賞、オークスを制すると、古馬になってから牡馬にまじって、天皇賞・秋、ジャパンCを優勝。通算6度のG1勝利を飾ることになった。ウオッカから続いた牝馬の快進撃は、この馬によって継承された。(吉田 哲也)=敬称略=

口取り式でブエナビスタにまたがり、手を上げる安藤勝己騎手
第60回阪神ジュベナイルフィリーズで圧勝した安藤勝己騎乗のブエナビスタ(左)
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