「苦しくなってから自分を信じられるか」…福岡国際マラソン2位・藤本拓にとっての42・195キロ

福岡国際マラソンから一夜明け、取材に応じる藤本拓
福岡国際マラソンから一夜明け、取材に応じる藤本拓

 1日に行われた東京五輪代表の3人目を選考するMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)ファイナルチャレンジ初戦となる福岡国際マラソンで日本人トップの2位に入った藤本拓(30)=トヨタ自動車=が2日、福岡市内で取材に応じた。

 果敢な挑戦から、大きな収穫を得た。藤本は「今回、福岡を走ったことで自分の強みや課題を今までになく感じられた」とレースを振り返った。30キロまでは日本新ペースを確実に刻み、優勝した東京五輪モロッコ代表のE・ダザには敗れたが、2時間9分36秒でまとめた。「せめて2時間8分台で抑えられると思ったが…。もうどうしようもない状態だった。応援の声がなかったらどうなっていたか」。MGC本戦などで注目を浴びたこともあり、後半は沿道からの声援も名前で呼ばれ、力になった。

 平常心を貫けることが武器の1つ。20キロ過ぎでW・デレセ(ひらまつ病院)と接触。転倒しかけたが、デレセが藤本の手をつかんで支えてくれたという。「足が引っかかって、『あっ、これコケたな』って覚悟した。デレセがつかんでくれて、日本語で謝られて…」。そこでもストレスを感じることなく、レースを展開。「イライラしたり、マイナス思考になることが一番ダメなことだと思うので」と終始冷静だった。

 マラソンで一番大事にしていることは「苦しくなってから自分を信じられるか、ということ」。多くの選手が走り込みをして万全の準備を整えても、後半失速する姿を見てきた。「何をするかも大事だけど、いかに気持ちを充実させるかも大事。自分は4回のマラソンを通じて、この気持ちの部分の重要性を感じた」。ファイナルチャレンジ初戦で、お手本になるような攻めの走りを見せた30歳。「偉そうなことは言えないけど、『チャレンジ』なので、臆さず挑戦していって欲しい」と来年3月の東京、びわ湖へ参戦する選手へエールを送った。

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