【ロッテ】佐々木朗希は不意の質問にも対応力◎…記者の目

スナック菓子「パイの実」を模し、背番号17が入った「ササキの実」を球団からプレゼントされ笑顔の大船渡高・佐々木(カメラ・中島 傑)
スナック菓子「パイの実」を模し、背番号17が入った「ササキの実」を球団からプレゼントされ笑顔の大船渡高・佐々木(カメラ・中島 傑)

 ロッテからドラフト1位指名された佐々木朗希投手(18)=大船渡高=の入団が30日、決まった。岩手・大船渡市内のホテルで入団交渉を行い、高校生ながら新人選手の最高条件となる契約金1億円プラス出来高払い5000万円、年俸1600万円で合意。最高条件での合意は球団高卒投手史上初、甲子園未経験の高卒選手としても史上初となった。背番号は17番に決定。〈1〉沢村賞〈2〉170キロ〈3〉大谷超え―を目標に掲げた。

 記者は勝手に「佐々木は取材が苦手なのでは」と思っていたが、杞憂(きゆう)に終わった。ここ最近の佐々木の取材は、メディアが事前に用意した質問内容を学校側に見せた上で行われていた。地元メディアによれば、学校関係者が用意したコメントをそのまま話すこともあり、不意な質問への対応は「今回が初めて」という。

 そのことを事前に聞いていたが、テレビカメラ10台、報道陣約50人が集まった会見では、意外にも堂々としていた。佐々木とのまともな会話は「この日が初めて」というロッテ・梶原広報室長も「目標を聞かれた時に『沢村賞』と答えたのには驚きました」と、自らの意見をしっかりと発信した姿に目を丸くしていた。

 30人余りのペン記者による囲み取材でも矢継ぎ早に飛んでくる質問に素早く答えるなど「対応力」も「◎」と見た。「取材は全然、嫌いじゃないです」という言葉を聞いて心底、安心した。(ロッテ担当・長井 毅)

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