女子レーサー密着【オフにつけまい】高橋悠花 夢もガラスも膨らんでいけ~

息を吹き込みガラスを膨らませる高橋(右はスタッフの神原さん)
息を吹き込みガラスを膨らませる高橋(右はスタッフの神原さん)
完成したグラスを持つ高橋。左は好きな茶色で作ったマーブル模様(右のグラスも作りました)
完成したグラスを持つ高橋。左は好きな茶色で作ったマーブル模様(右のグラスも作りました)
色ガラスを付ける
色ガラスを付ける
吹きざおの先に巻き付いたガラスを見る
吹きざおの先に巻き付いたガラスを見る
形完成でピース
形完成でピース

 岡山支部の高橋悠花(28)=115期=は“体験系”の遊びが好きだ。東京・大田区の「東京ガラス工芸研究所」で、「吹きガラス」を体験した。溶けたガラスにプーっと、息を吹き込んで膨らませて、グラスを作った。ボートレーサーになったきっかけや、師匠との仲の良さなども、語った。(ペン、カメラ・伊藤 和範)

◆うどんやピザも

 〈1〉溶解炉の中でガラスが溶けている。高橋がのぞく。「熱気がすごい。温度は? エッ、1300度以上ー」。スタッフの神原政美さんが吹きざおの先にガラスを巻き付けた。グラス作りスタート。

 【遊びトーク】高橋は“体験系”の“遊び”が好きだ。備前焼、ピザ作り、うどん作り…。「買い物やカフェとか、友達と遊ぶ時って、同じことになりがち。体験系なら毎回、違う楽しさがあるのでオススメです」

 〈2〉模様は茶色のマーブルを選んだ。吹きざおの後ろを持ち、スタッフに助けられながら色ガラスをつける。

 【ボートレーサーきっかけトーク〈1〉】高校卒業後、岡山県内のフィットネスジムでインストラクターをしていた。「私はもう少し、刺激が欲しかったんですよね」。19歳。当時の彼氏のバイト先の店長がボートレース好きだった。「その店長に『ボートレーサーになればいいじゃん』って言われたんです」。ボートのことは全く知らなかったが、とにかく、児島ボートへ行った。「レーサーが、めっちゃ格好良くて。こういうの追い求めてましたーって感じでした」

 〈3〉ガラスを吹く。吹きざおを持ち、回しながらフーッ、フーッ。「めっちゃ距離があるし、肺活量必要ですね」。右の手のひらの上に水でぬらした新聞紙を持ち、再度巻いて大きくなったガラスの形を整える。その後、数回吹くとグラスの底になる部分が膨らんだ。

 【ボートレーサーきっかけトーク〈2〉】ボートレーサーの仕事は面白そうだ。「でも、その彼氏とは将来も考えていて。結婚して、子供産んで…と、考えたら、特殊な仕事は無理だなと、あきらめてました」。20歳の1月、ある出来事が…。「彼氏が浮気して、別れたんです。1週間くらい落ち込んで、何を希望に生きていこうか、と思った時に、よっしゃ、ボートの選手になろうって。見返してやるって感じでした」。やまと学校(現養成所)には2度目の試験で合格し、21歳の秋に115期で入学した。

 〈4〉グラスの底は木の板を使って平らにした。底部分に別のさおを付けて、グラスを移しかえる。

 【親孝行トーク】高校は定時制だった。「早く働きたかったんですよ。5人きょうだい(姉2人、兄、妹)なので、親にはあまり迷惑をかけたくないですし」。居酒屋でアルバイトし、学費も稼いだ。「親には楽をさせてあげたいなと思ってます」。

 〈5〉最後にグラス上部の小さな穴を広げていく。長さ約30センチの巨大ピンセット型の器具を使う。「おー、広がるー」。形を整えていく。

◆師匠と相席バー

 【師匠と仲良しトーク】ボートレースの師匠は樋口由加里(31)で仲もいい。「相席バー」で見知らぬ男子と“合コン”したことも。「そういう時は、職業を隠したりもします。レーサーだって言うと、『年収は?』『スピードは?』って、質問がすべてボートのことになってしまうから」。樋口が学生で高橋が社会人という設定にしたことも。「私が年上役なので、ずっと『由加里はさー』ってタメ口で話すはめになりました」

 〈6〉作業は30分で終了し、形はできた。「ガラスは急激な温度変化に弱く、一気に冷めると割れてしまうので、500度から一晩かけて冷やします」。神原さんの説明に高橋はうなずく。グラスは後日、本人の元へ届いた。

◆A級定着目指す

 【目標トーク】16年9月に左足すね骨折、18年1月に右手首骨折で、それぞれ2か月の入院も経験した。「前期(5~10月)から点数のことを考えないようにしました。以前はケガして、調子を落として、その分巻き返そう、点数を取らなきゃってばかり思ってた。変に力が入って、悪い方向に行くので、『レースを楽しもう、のびのびやろう』と樋口さんと決めたんです」。20年前期適用勝率は自己最高の3・72。「将来はA級に定着したいです」

★高橋悠花(たかはし ゆか)

20年前期適用勝率自己最高

 ▼生まれ、サイズ 1991年10月12日、岡山・岡山市生まれ。28歳。165センチ。血液型B。家族は両親と姉2人、兄、妹。

 ▼成績 115期として、14年11月、児島でデビュー。初1着は15年7月児島ヴィーナスシリーズ。20年前期の適用勝率3・72は18年後期の3・33を上回り自己ベスト。来年1月以降は4期ぶりにB1級となる。

 ▼うれしい一言 学生の頃に一時期、髪の色を金と黒の半々にしていたこともある。「『あしゅら男爵』って呼ばれてました。人と同じは好きじゃない。『普通だね』って言われるのが一番傷つきます。そんなにつまらん人間なのか?って。変わってるねって言われるのが、うれしい」

 ▼フェンシング 小5から中学3年までフェンシングをしていた。フルーレで中国大会2位の成績がある。

 ▼まだ成長 レーサーになった当時(14年)の身長は164センチで、昨年12月の定期身体検査では164・7センチ、「今は165センチ。毎年1、2ミリずつ伸びている。もう止まってほしい」

 ◆東京ガラス工芸研究所 吹きガラス体験(3300円)、はし置き&アクセサリー体験(2200円)などができる。問い合わせはTEL03・6715・8670(HPはhttps://www.tokyo‐glass.jp/)。

息を吹き込みガラスを膨らませる高橋(右はスタッフの神原さん)
完成したグラスを持つ高橋。左は好きな茶色で作ったマーブル模様(右のグラスも作りました)
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