【ロッテ】福田秀平も獲得、 美馬と併せて“FAダブル獲り”

新戦力の相関図
新戦力の相関図

 ロッテは26日、ソフトバンクから国内FA権を行使した福田秀平外野手(30)の獲得を発表した。福田は残留を要請したソフトバンクを含め、西武など6球団と交渉。この日、本人が自身のブログで移籍を表明した。楽天から加入が決まった美馬学投手(33)と併せて球団史上初の“FAダブル獲り”に成功。その背景は? ロッテ担当・長井毅記者が「見た」で迫った。

 ロッテが、パでは13年オフにソフトバンクが鶴岡慎也(日本ハム)と中田賢一(中日)を獲得して以来、球団では初となる、FA2選手の獲得を成し遂げた。その理由はラグビー日本代表のチームスローガンのように、まさに球団が「ONE TEAM」になれたからだ。編成責任者・松本尚樹球団本部長の言葉に全ての答えが集約されていた。

 「ロッテも(移籍先に)選んでいただけるところにきた。選手、首脳陣、フロント、スタッフの一生懸命な姿を見て選んでいただいたのかなと思う。そういう意味でも非常にうれしい」

 球団は昨年も広島・丸の獲得に手を挙げた。かつて年間20~30億円といわれた赤字球団が、ファンサービスの充実に伴う観客増、新規スポンサー獲得により直近の2年連続で黒字に転換。ロッテ本社からも補強のために全面的なバックアップを受けられるようになり、他球団と張り合える条件提示が可能になった。実際に福田には4年総額4億円程度、美馬には3年総額5億円超の好条件を用意した。

 福田は移籍の一番の理由として恩師・鳥越ヘッドコーチの存在と井口監督のラブコールが響いたことを挙げたが、他にも「心をつかむ」交渉が際立った。6日の初交渉の際にはロッテの「チーム戦略部」が福田のプレーを分析した詳細なデータを提示し、本気度をアピール。さらには福田が高3時にスカウトを務めていた松本球団本部長が、当時から高評価していたことを熱く伝えるなど、真心に訴えかける誠意の交渉が実った。

 右肘の手術経験がある美馬に対しては、20年度から順大医学部付属医院と医療提携を結び、サポート態勢が整うことも強調。球団が数年前から温めてきた「選手第一」プランが形となり、交渉の“武器”となった。

 ロッテは今までになく現場とフロントが一体となって、一人ひとりが「自分たちができること」に全力で取り組めている。その結果が今オフ、FA戦線の完勝につながった。(ロッテ担当・長井 毅)

 ◆福田 秀平(ふくだ・しゅうへい)1989年2月10日、横浜市生まれ。30歳。多摩大聖ケ丘(東京)では甲子園出場なし。06年高校生ドラフト1巡目でソフトバンク入団。13年目の今季は80試合に出場し打率2割5分9厘、9本塁打、26打点、9盗塁。182センチ、77キロ、右投左打。年俸3600万円。

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