スポクラ代表が五輪予選に出発 五輪選考巡り混乱も楢崎明「今は頑張ろうという気持ち」

五輪予選に出発した楢崎明智
五輪予選に出発した楢崎明智

 スポーツクライミングの楢崎明智(20)や藤井快(26)=ともにTEAM au=ら日本代表が25日、五輪予選(28日開幕、フランス・トゥールーズ)へ出発した。東京五輪出場基準の解釈を巡り、日本協会が国際連盟を提訴中。男子は楢崎智亜(23)=TEAM au=が既に出場を決め、残り1枠を今大会や20年アジア選手権で争うはずだったが、国際連盟の解釈では、8月の世界選手権で日本勢2番手の原田海(20)=日新火災=が代表決定となる。

 五輪切符がないかもしれないという微妙な立場の楢崎明は「(国際連盟の解釈を)聞いた時は『頑張れるかわからないな』と思ったが、今は周りに支えられて頑張ろうという気持ちになっている。2~3日で切り替えられた」と吹っ切れた表情をみせた。智亜との“兄弟五輪”も左右する一連の騒動。しかし、「1番最初に聞いた時は安心してしまった。(原田)海くんもめちゃくちゃ強いので納得してしまった自分がいた」と胸中を告白。「負けを認めてしまったことが、今となっては悔しい。調子はすごくいいので、優勝することが目標」。全力を尽くし、天命を待つ。

 日本山岳・スポーツクライミング協会は1日に会見を開き、国際連盟が10月に提示した新たな解釈の取り消しを求めてスポーツ仲裁裁判所(CAS)に提訴すると発表していた。五輪には1か国から最大で男女2人ずつが出場。日本協会は8月の世界選手権7位以内の日本人最上位を五輪代表とし、男子は楢崎智亜(23)、女子は野口啓代(30)=ともにTEAM au=が決定した。残り1枠は「参加資格」の獲得が必要で世界選手権7位以内、五輪予選(28日開幕・フランス)上位6人、20年アジア選手権最上位が条件。資格獲得者が複数出た場合は、20年5月の複合ジャパンカップで決定するとしていた。

 だが10月に国際連盟から送られてきた書面によると、世界選手権7位以内に日本人が2人いる場合は、その他の大会で日本人選手は「参加資格」を得られないという内容だった。国際連盟の新解釈が適用された場合は、世界選手権で日本勢2番手に入った男子の原田と女子の野中生萌(22)=XFLAG=が五輪代表に決まる。

 代表選考レースは継続する見通しだったが、代表が確定し他選手の五輪出場の機会が断たれる可能性がある。合田雄治郎常務理事は「極めて遺憾。選手の五輪への道が断たれることを見過ごすわけにはいかない」と話していた。

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