朝乃山、初場所の大関取り残った…11勝で優勝次点に高島審判部長代理「これ以上の成績なら」

正代と組み合う朝乃山(右)(カメラ・岩下 翔太)
正代と組み合う朝乃山(右)(カメラ・岩下 翔太)

◆大相撲九州場所千秋楽 ○正代(寄り切り)朝乃山●(24日・福岡国際センター)

 11勝4敗で優勝次点だった新小結・朝乃山の来年初場所(1月12日初日・両国国技館)が、早くも大関取り場所になるかもしれない。千秋楽で平幕の正代に敗れたが、新三役で2ケタ白星に到達して初の技能賞を獲得。高島審判部長代理(元関脇・高望山)は「これ(今場所)以上の成績なら」と含みを持たせた。14日目に史上最多43度目の優勝を決めた一人横綱・白鵬は、大関・貴景勝を退け14勝締め。改めて若手の壁になることを宣言した。殊勲賞は来場所の新小結が有力な幕内・大栄翔が初、敢闘賞は正代が3度目の受賞となった。

 大歓声を浴びた分だけ、朝乃山が悔しさをにじませた。立ち合いで正代の左上手を取ったが、寄り切られて4敗目。一年納めの九州場所を白星締めできず、「ちょっと焦ったかもしれない。15日間、いい相撲が取れるわけではない。悪い部分を直すには稽古しかない」。荒れた息のまま、もう来場所を見据えていた。

 九州での11勝は史上最多43度目Vの白鵬に次ぐ好成績。通算55勝の年間最多勝に加え、右四つの本格派として初の技能賞も獲得した。新三役の2ケタ白星も2015年春場所の照ノ富士以来。先場所も平幕で10勝しており、今場所終盤までのV争いはさらに大きな印象を残した。

 次代を担う25歳に対する周囲の高評価は不変だ。大関昇進目安は「三役で直近3場所33勝以上」。今場所が昇進への起点になったことは間違いない。それだけにとどまらず、早くも来場所が大関取りになる可能性すらある。高島審判部長代理は「(前倒しの大関取りは)ちょっと難しい」と慎重な姿勢ながらも、「来場所がこれ(今場所)以上だったら違ってくる」と言及。来年初場所で12勝以上し、今年夏場所以来の賜杯に手が届けば…一気に機運が高まるかもしれない。

 前例もある。照ノ富士は15年初場所で平幕8勝止まりも、翌場所で新三役13勝。さらに翌々場所は12勝の関脇Vで大関への切符をつかみ取った。

 世代交代が注目された今年も、結局は34歳の白鵬が皆勤3場所のうち2場所を制した。朝乃山だけでなく、貴景勝、御嶽海の若手3力士が昨年から優勝した計4場所、いずれも白鵬は“不在”だった。真価が問われる来年へ、朝乃山は「もっと右四つを磨いて、今の番付よりも上を目指したい」。最強横綱を倒して賜杯を抱けば、おのずと大関への道が切り開かれる。(小沼 春彦)

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