「尾車部屋に入って良かった」嶋風が引退

今場所限りで引退する尾車部屋の嶋風(中央)は中村親方(右隣)らに見送られて土俵を去った
今場所限りで引退する尾車部屋の嶋風(中央)は中村親方(右隣)らに見送られて土俵を去った

◆大相撲千秋楽(24日、福岡国際センター)

 尾車部屋の若手力士、西序二段105枚目・嶋風(20)が7番相撲で東序の口2枚目・山根(鳴戸)を寄り切って、引退場所を3勝4敗で締めくくった。

 嶋風が尾車部屋の門を叩いたのは2015年。地元の春場所で初土俵を踏んだ。わずか4年の土俵人生で最高位は序二段60枚目。通算成績は29場所で71勝119敗6休だった。17年の秋場所からは西十両2枚目・矢後(25)の付け人を務め、矢後も「彼は僕の最高の癒やしです」と話していた。

 左膝のケガの影響と今後の人生設計のために引退を決意した嶋風は「相撲部屋に入って、時間は短かったですが、仲間と最高の時間を過ごすことができました。尾車部屋に入って本当に良かったです」。最後の土俵を白星で終えた嶋風を、引退したばかりの中村親方(元関脇・嘉風)ら部屋の力士が出迎えた。一緒に記念撮影をした後は胴上げ。仲間の笑顔に送られて土俵に別れを告げた。

 来月にも東京・清澄白河の尾車部屋で断髪を行い、来年1月からは実家が経営する(株)ハザマ装飾に正社員として入社。“帝王学”を学ぶという。「尾車部屋で学んだことは、必ず今後の人生に生きると思っています」。涙はなかった。嶋風の目は次の道を見据えていた。

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