社長ランナー須河宏紀「地元に貢献を」世界へ駆け抜ける

プロランナーとして決意を語った須河
プロランナーとして決意を語った須河
2012年の箱根駅伝で7区9位の成績を残した須河(左)
2012年の箱根駅伝で7区9位の成績を残した須河(左)

 富山県出身のプロランナー、須河宏紀(28)が来月、マネジメント会社「NANTo」を南砺市に設立する。今年2月の延岡西日本マラソンでは、自己最高の2時間11分46秒で初優勝。所属していた実業団サンベルクスを3月末で退社し、プロランナーに転向した。会社設立はイベント開催などの競技普及活動を行うと同時に、スポンサーを募り、自身のプロとしての競技環境を整えることが狙いだ。アジア、世界選手権の日本代表入りを目指す。

 富山商出身のランナー、須河が、プロとして大きな一歩を踏み出した。13日に合同会社の設立登記手続きを始め、12月初旬には完了する見込み。社名には生まれ故郷の南砺市と「驚く」という意味を込めた。須河は「競技を含め、一つひとつ着実に歩みたい。驚きを持てる取り組みで、地元に貢献したいですね」と笑顔を見せた。

 富山商2年では全国高校駅伝で1区を走り、中大では3年連続で箱根駅伝に出場。卒業後は実業団のランナーとして活躍した。「駅伝主体ではなく、マラソンを中心に取り組みたかった。ランニング事業にも以前から興味を持っていた」と須河。7月に結婚した妻からも後押しされて独立を決意した。

 今後は代表取締役社長兼プロランナーとして活動する。DeNA時代の遠征をきっかけに通い始めたケニアと日本を往復しながら、競技や普及、営業活動に取り組む。標高2300メートル前後の高地で心肺機能を高める。「むこうには強い選手が生活をかけて真剣に取り組んでいる。その環境の中で、妥協せずにやっていきたい」と意気込む。

 現在は貯金を取り崩しながらプロとして活動しているが、10月の富山マラソン優勝後は個人でのスポンサー集めの交渉を本格的に開始。会社設立はここから一歩踏み出すためでもある。「想定はしていたが、どの方も難しい反応です。企業と提携し、新たな価値を生み出せれば」と前を向く。

 今後の目標はアジア、世界選手権の日本代表入りだ。12月15日の防府読売マラソン(山口)には、公務員ランナーからプロに転向した、18年ボストンマラソン王者の川内優輝(32)とともに出場予定。「川内さんは尊敬している。来年度の代表選考レースへのステップになると思う」と須河。プロランナー対決を制し、大きな飛躍を目指す。(中田 康博)

 ◆須河 宏紀(すがわ・ひろき)1991年6月26日、南砺市生まれ。28歳。利賀中ではバドミントン部、富山商高から本格的に陸上を始めた。中大2年から3年連続で箱根駅伝に出場(12年・7区=9位、13年・3区=12位、14年・10区=15位)。14年にDeNA入社、17年からサンベルクスに所属した。170センチ、54キロ。妹の沙央理(27)は実業団のオトバンクに所属。

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2012年の箱根駅伝で7区9位の成績を残した須河(左)
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