箱根駅伝シンポジウム 100周年をテーマに渡辺康幸さん、柏原竜二さんらが語り合う

箱根駅伝シンポジウムに出席した(左から)駅伝対策委員長の上田誠仁氏、拓大前監督の岡田正裕氏、住友電工の渡辺康幸監督、日立物流の諏訪利成コーチ、富士通の柏原竜二氏
箱根駅伝シンポジウムに出席した(左から)駅伝対策委員長の上田誠仁氏、拓大前監督の岡田正裕氏、住友電工の渡辺康幸監督、日立物流の諏訪利成コーチ、富士通の柏原竜二氏

 箱根駅伝シンポジウム(報知新聞社後援)が22日、東京・千代田区大手町の「よみうり大手町ホール」で行われた。「『箱根駅伝100周年』時代を駆け抜けたランナーたち」をテーマに、関東学生陸上競技連盟の駅伝対策委員長を務める山梨学院大の上田誠仁監督(60)を司会者として、拓大の岡田正裕前監督(74)、住友電工の渡辺康幸監督(46)、日立物流の諏訪利成コーチ(42)、東洋大時代に「2代目・山の神」と呼ばれた柏原竜二さん(30)が語り合った。

 日本人初の五輪選手として1912年ストックホルム五輪マラソンに出場した金栗四三さんは無念の途中棄権。その教訓を次代につなぐために「世界に通用する選手を育成する」という理念を掲げ、1920年に箱根駅伝が創設された。来年1月2、3日に行われる第96回大会は100周年の節目を迎える。

 2010年度に早大監督として学生駅伝3冠を達成した渡辺監督は「一時期、箱根駅伝が否定されることもあったが、箱根駅伝はマラソンにつながる」と明言。今春に拓大の監督を退任した後、教え子のワークナー・デレセ(ひらまつ病院)を指導している岡田前監督は「教え子を五輪選手を送り出したいとずっと思っていました。それは今も同じです」と熱く語った。東洋大時代は華々しく活躍したが、2012年に卒業した後は思うような結果を残せずに17年に現役を引退し、現在はスポーツ活動全般への支援、地域・社会貢献活動などを行っている柏原さんは「『箱根から世界へ』を実現できなかった代表がここにいます。私は挫折しました。挫折した人間ではございますが、別の角度から世界に向かう選手のために動きたいと思っています」と真摯(しんし)に話した。

 近年、圧倒的な人気を誇る箱根駅伝。柏原さんは陰の苦労話も明かした。「1年生で箱根駅伝で優勝した後、通学で電車に乗っていると、寝ていても、オジさんに起こされるんです。その後『不細工だな』『顔でかいな』とか聞こえるんですよ。その心理的プレッシャーは大きかった」と苦笑いしながら振り返った。

 シンポジウムの冒頭では第96回大会の展望についても議論。出席者は以下のように優勝予想をボードに書き込んだ。

 上田監督「2T2KA(東海大、東洋大、駒大、国学院大、青山学院大)」

 岡田前監督「青山?」

 渡辺監督「東海大学」

 諏訪コーチ「東海大学」

 柏原さん「東洋大学」

 母校を優勝予想に挙げた柏原さんは「エースの相沢晃選手(4年)に頼りすぎでは。1人の選手に頼るとチームはすさんでくる、成長しなくなります。みんな頑張っていると思いますが」と期待をしているからこその辛口エールを送った。

スポーツ

NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請