クラーク仙台・小野寺佳奈、女子野球アジア杯V経験伝え全国制覇誓う

女子野球のアジアカップで日本代表の2連覇に貢献した小野寺(カメラ・遠藤 洋之)
女子野球のアジアカップで日本代表の2連覇に貢献した小野寺(カメラ・遠藤 洋之)
アジアカップを制したナイン(小野寺は右端)
アジアカップを制したナイン(小野寺は右端)

 クラーク記念国際高仙台キャンパス女子野球部のエース右腕・小野寺佳奈(2年)が、18歳以下の高校生チームで構成された女子日本代表「マドンナジャパン」の一員として第2回アジアカップ(9~15日、中国・広東省)に参加、連覇に貢献した。台湾との決勝戦(2―1)では5回3安打1失点で勝利投手となった。高2でアジア女王となった小野寺は19日、チーム練習に復帰。世代トップの選手たちとの経験を共有することで悲願の日本一に導くことを誓った。

 JAPANで最高の経験を重ねた小野寺が、クラーク記念国際に戻ってきた。15日に行われた台湾とのアジア選手権決勝では、4回1死から3連打、四球を許して1失点も、残り4イニングはすべて三者凡退に抑え、5回1失点4奪三振の好投。チームも2―1で勝ち、勝利投手として2連覇を演出した。

 小野寺「クラークから(の代表)は私だけだったのでチームを代表して投げた。全国の仲間と(一緒に)勝てたこともうれしいけど、ここで練習してきたことが優勝につながったと思う」

 春に現役女子高生最速となる125キロをマークした小野寺は、2度の選考を突破しての代表入り。2年生で選ばれたのは20人中わずか4人だった。自身にとって初の海外遠征。慣れないことも多かった。

 「言葉や食事も慣れなかったけど、一番苦労したのはマウンド。日本の整備された球場とは違い、投げづらさもあった」

 初登板のパキスタン戦(10日、38―0)では2回無失点と上々だったが、決勝前のフィリピン戦(14日、18―2)では2度の暴投などで1回2失点。2四死球と制球も定まらなかった。

 「試合後、石田(隆司)監督に連絡をしたら、試合の動画を見て助言をくれた。『練習でやってきたことを試せばいい』と言われたので決勝では修正できた」

 19日にクラークの練習に戻ると、チームメートから次々と祝福された。同級生からは「メダルを触らせて」とねだられた。創部2年目のチーム。来年は全学年が揃った状態で悲願の全国制覇を目指すことになる。

 「ほかのチームの練習内容を聞くことができたのも大きいけど、今まで先輩と一緒に練習した機会がなかったので3年生がたくさんいる中でアドバイスをもらえたことや、後輩の立場を理解できたことが貴重だった。日本代表で感じたことを積極的にメンバーに話して、来年、春夏と全国制覇できるチームを作りたい。個人的には130キロの直球と変化球を磨いてしっかり抑えられる投手になりたい」(遠藤 洋之)

 ◆高校の女子硬式野球 近年増加傾向にあり、“女子高生の甲子園”と呼ばれる全国高校女子選手権(7月開幕、今夏は兵庫・丹波市で開催)の参加チームは1997年の第1回(5チーム)から今回は32チーム(含む連合1)と大幅に増加したで。クラーク記念国際は初出場の昨夏8強も、今夏は1回戦で大体大浪商に0―1で敗れた。また3月下旬には全国高校女子選抜大会、8月には全国女子ユース大会が開催され、今年クラークはいずれも準優勝している。

 ◆小野寺 佳奈(おのでら・かな)2002年5月12日、宮城・七ヶ浜町生まれ。17歳。松ヶ浜小2年から野球を始める。七ヶ浜中3年時にクラブチーム「宮城デイジーズ」で軟式野球全日本女子学生選手権優勝。クラーク記念国際仙台キャンパスでは19年全国女子高校選抜大会、全国ユース大会で準優勝。右投げ右打ち。160センチ。家族は両親と兄、妹2人。

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