女優の芳村真理(84)が、22日放送のTBS系「爆報!THE フライデー」(金曜・後7時)に出演し、最愛の夫の10年におよぶ介護生活を打ち明ける。
芳村といえば、フジテレビ系「夜のヒットスタジオ」やTBS系「料理天国」などの人気番組で司会を務めた女性司会者の草分け的存在。元々人気ファッションモデルだった芳村は、常に世の女性の憧れとして80歳を超えてもお洒落で元気な姿を世間に見せている。
しかし、そんな彼女が実は人知れず長年にわたり夫の介護をしていたことをテレビ初激白。番組では芳村が暮らす神奈川県茅ケ崎市を訪ねた。夫は実業家の大伴昭氏で、日本ポラロイドやカルティエ・ジャパンの社長を歴任したスーパーエリート。
芳村は夫との思い出のレストランを訪れ、最愛の夫を襲った病について語った。大伴氏を襲った病は「遺伝性の認知症」。迫りくる病の恐怖と必死に闘っていた夫の姿、そして、約10年におよぶ介護生活とは一体どんなものだったのか。
歌手のフランク・シナトラ、ジャズ歌手・ピアニストのナット・キング・コール、そして米国のキッシンジャー元国務長官、ソニー創業者の盛田昭夫氏など芸能界、政界、財界と多岐にわたり各界の大物たちと交流を持っていた大伴氏。そんな夫が引き合わせる超大物たちを前に、芳村は妻としての振る舞いや教養を常に要求され、後にこの経験が芸能界における女性司会者としての仕事に大いに役立ったという。
2007年、芳村は夫のビジネス引退を機に夫と茅ケ崎へ移住。芳村自身も仕事を減らし夫婦2人の時間を楽しむつもりだった。だが2年後、遊びに来ていた長年の友人が夫の異変を口にし、夫婦はすぐさま病院へと向かうと、医師から「家族性アルツハイマー」と告げられる。
最新の調査でアルツハイマーの25%が遺伝に由来するものだと言われているが、大伴氏の母もかつて認知症を患っており、自身にも全く同じ症状が出始めていた。実業家として自信と誇りに満ちあふれ、世界中の超一流の人物と渡り合っていた夫が認知症となり、芳村は心の内を悟られまいと必死に平静を装ったと振り返る。
しかし、夫の認知症は着実に進行し、驚きの症状が次々と夫婦を襲う。そんな芳村夫婦の様子を間近で見ていた孫娘も番組に出演し、病と闘う2人の姿を激白。
苦悩の末、芳村が決意した夫への思いとは。そして、全てを語る芳村の姿にスペシャルMCの田原俊彦(58)が涙の告白をする。