笑わない男・稲垣啓太、故郷・新潟お礼行脚でご機嫌「笑顔指数100くらいいっている」

稲垣は、新潟県内行脚の最終イベント「稲垣啓太選手の健闘に感謝する会」でビールを手にちょっとだけ笑顔(カメラ・大和田 佳世)
稲垣は、新潟県内行脚の最終イベント「稲垣啓太選手の健闘に感謝する会」でビールを手にちょっとだけ笑顔(カメラ・大和田 佳世)
稲垣啓太はコシヒカリ300キロを受け取る
稲垣啓太はコシヒカリ300キロを受け取る

 2日に閉幕したラグビーW杯で日本代表史上初の8強入りに大きく貢献したプロップ稲垣啓太(29)=パナソニック=が20日、故郷の新潟に凱旋した。午前9時から午後9時すぎまで分刻みのスケジュールで県庁、区役所、母校など関係10か所を行脚。“笑わない男”らしく顔がほころぶ場面は少なかったが、笑顔指数は「100くらい」というご機嫌な一日を過ごした。

 新潟に帰ってきた稲垣は、流行語大賞にノミネートされた“笑わない男”キャラを守りながら地元を満喫した。「時間の許す限り感謝の気持ちを伝えたかった」と幼稚園から高校までの出身校をすべて訪問。行く先々で数百人から温かい歓迎を受けた。表情には出さなかったが「笑顔指数? 100くらいいってますよ」と内心は喜びにあふれていた。

 選手としての原点でもある新潟工では生徒約870人から大拍手で迎えられ「笑ってほしい」とのリクエストを「無理です」と食い気味に却下し、笑いを誘った。笑わない理由は「個人としての美学」。恩師の樋口猛監督が「高校時代はニコニコしていた」と証言したが「この10年で何かがあったんだと思います」と真顔でかわした。

 グラウンドの天然芝化に300万円を寄付するほど強い思いを持つ母校には、W杯1次リーグ第2戦のアイルランド戦で着用した日本代表ジャージーとサイン入り公式球を贈呈。W杯日本代表として「ONE TEAM」として戦ったこと、常に試合を想定して練習してきた成果が8強につながったことを踏まえ「受験でもそうだが準備が大事」と説いた。

 W杯後はテレビ番組の出演などイベントに引っ張りだこ。ただ忙しい中でも23年フランスW杯に向けトレーニングは再開している。日本代表はジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチの続投が決定し「日本にとって喜ばしい。情熱的で、尊敬しているコーチとまたできるのはうれしい」と歓迎した。4強以上へ「課題も理解している。4年でどれだけ積み上げられるか。プランニングが大事」と気合十分。個人的には下半身、特に尻の使い方を改善し、推進力を生む体につくり直す考えがある。

 W杯でスパイクに「NIIGATA」と刻んで戦った地元愛あふれるプロップは、各地で受け取った感謝の声を「ラグビー人生の励み」にして、4年後まで体を張り続ける。(大和田 佳世)

 ◆啓太に聞く

 稲垣は新潟工の生徒からさまざまな質問を受けた。

 ―何を食べたら、そんなに大きくなりますか。

 「よく聞かれる。何を食べるかより回数。今は1日7食。細かく少しずつ食べて、おなかが減っている時間を減らすようにしている。体脂肪率は10%」

 ―樋口先生との思い出は。

 「ヤンチャしていたので、週5で体育教官室に呼び出された。自分に非があるから注意を受け入れられた。本当にいい恩師に恵まれた」

 ―高校時代のウェートトレーニングの数値は。

 「スクワットで270キロ上げた。ベンチプレスは120キロ。今は170キロ」

 ―夏前からリポートをためてしまって6つくらいある。どうしたらいいでしょうか。

 「諦めも肝心。僕も頭がいい方ではなかったので、赤点を取って部活を休んだりした。問題ない」

 樋口先生「帰ったらすぐやってください」

稲垣は、新潟県内行脚の最終イベント「稲垣啓太選手の健闘に感謝する会」でビールを手にちょっとだけ笑顔(カメラ・大和田 佳世)
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