森保ジャパン崩壊…サブ組機能せず65年ぶり前半4失点

前半30分、ロンドン〈23〉に2点目のゴールを決められる(カメラ・宮崎 亮太)
前半30分、ロンドン〈23〉に2点目のゴールを決められる(カメラ・宮崎 亮太)
日本代表の布陣推移
日本代表の布陣推移

◆国際親善試合 日本1―4ベネズエラ(19日・パナソニックスタジアム吹田)

 FIFAランク28位の日本代表は、同26位のベネズエラ代表に1―4と大敗した。Jリーグが開幕した1993年以降でホームの4失点はワースト2位の屈辱。14日のW杯アジア2次予選・キルギス戦から欧州組が9人離脱し、DFラインにはDF吉田麻也(31)=サウサンプトン=らレギュラー不在で臨み、FWロンドンにハットトリックを許すなど、国際Aマッチでは54年5月のインドネシア戦以来65年ぶりの前半4失点。新戦力発掘が課題だった一戦は、思わぬ惨劇に見舞われた。

 0―4。前半で勝負が決し、ハーフタイムを迎えた森保ジャパンに異例のブーイングが浴びせられた。国内での4失点はハリルホジッチ体制だった17年12月の韓国戦以来だ。世界ランクは同等で、昨年の11月には1―1で引き分けたベネズエラに5戦目で初黒星。“吹田の惨劇”と呼びたくなるような45分間。森保一監督(51)は「結果の責任については、準備の段階から私の選手、チームに対しての働きかけがありますので、反省しないといけない」と振り返った。

 4バックが基本布陣の森保ジャパンで、DFラインのレギュラーは左から長友、吉田、冨安(負傷中)、酒井。不動の4バックがいない中、この試合はサブ組の突き上げが期待されていた。しかし前半8分、右サイドバック(SB)の室屋がドリブルでかわされてクロスを許すと、左SBの佐々木がロンドンに競り負け先制点を許した。1対1の強さが売りの室屋、フィジカルが武器の佐々木が、あっさりとその強みで上回られた。

 さらに2、3失点目は植田、畠中の両センターバックがロンドンを捕まえきれず。冨安が負傷中のため、10月のタジキスタン戦、14日のキルギス戦にも先発した植田は、不用意なパスミスから2失点目のきっかけとなり、前半のみで負傷交代。昨季は元日本代表FW武藤と同じプレミアリーグのニューカッスルに所属し、11得点を挙げた“フィジカルモンスター”に、横浜M所属の畠中は「Jリーグでは感じられないスピードだった」とつぶやいた。

 もちろん大量失点はDFだけの問題ではない。指揮官は「少し間合いが相手のボール保持者に対して遠く、うまくプレッシャーをかけられなかった」と、チームとして前線からの守備が機能しなかったことを問題点に挙げた。

 キルギス戦から欧州組9人が抜け、先発も8人が入れ替わったこの試合は、これまで代表に定着できなかった選手たちにとっては千載一遇のチャンス。しかし、サブ組のアピールは失敗し、層の薄さを露呈した。後半にMF山口が1点を返したが後の祭り。佐々木は「もっとできたことはあったはず。非常に残念」と視線を落とした。この試合での最大の収穫は、刻まれた屈辱と、世界との差をもう一度感じる強烈な痛みだった。(金川 誉)

 ◆森保ジャパンのDF序列メモ

 ▽サイドバック 右の酒井、左の長友が鉄板。代表史上指折りではあるが、2番手の室屋、安西は脅かすところまでは至っていない。

 ▽センターバック 人材がそろう。吉田、冨安が1番手。控える昌子、植田、畠中が2人の背後につく。

 ◆日本代表の最多失点 国際Aマッチでは1936年8月7日のベルリン五輪2回戦でイタリアに0―8。Aマッチ以外では同年8月19日にスイスでグラスホッパーに1―16で敗れたのが最多。

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