【ロッテ】育成ドラ1の本前、支配下入りでドラ1佐々木と「競り合う」

マスコットのマーくん、ロッテのお菓子と共にポーズを決める北翔大・本前(カメラ・川上 大志)
マスコットのマーくん、ロッテのお菓子と共にポーズを決める北翔大・本前(カメラ・川上 大志)

 ロッテから育成1位指名を受けた北翔大の本前郁也投手(22)が19日、札幌市内のホテルで、支度金300万円、年俸300万円(金額は推定)で仮契約を結んだ。左腕は大学入学時の最速136キロから、148キロにまで成長。プロの世界でビッグになり、無名だった自分を育ててくれた北翔大、そして渡部峻監督(27)への恩返しを誓った。

 プロへのステップを進め、本前が決意をより一層強めた。マウンドでは緊張しないという左腕が「印鑑を持つ手の震えが止まらなかった」と振り返る仮契約。「改めて仕事としてやっていく覚悟を持てた」。これから始まる支配下入りへの厳しい戦いへ、視線を鋭くした。

 北翔大で人生は大きく変わった。昔から細身な体の使い方に苦労した時期もあったが、運動力学専門の渡部監督の指導で直球は136キロから148キロにアップ。膝の重心や腰のひねりなどが一目瞭然の最新技術を利用し、二人三脚で課題を見つけてきた。打球が頭部に当たった影響で、4年秋は登板なしも傷が癒えた今月上旬に久々に投球フォームの解析を依頼。「プロ入り前に自分をもっと知っておきたい」という本前に、渡部監督は「この1年だけでも腕の遠心力などまるで別人。探究心のある彼だからこそ」とプロ入り後も伸びしろに期待する。

 大学ゼミでは小学生以下の子供に体力測定のボランティアも行ってきた。同期の投手にはドラフト1位指名された“令和の怪物”佐々木朗希(大船渡高3年)もいる。「彼は既に有名人だが自分には自分の持ち味がある。そこで競い合って自分も夢を与えられる存在になれたら」。子供たちにも雄姿を見せたいと思い描く。

 ビッグになったら、北翔大に、現在はない室内練習場建設や動作解析の最新機器導入の手助けをするつもりだ。「北翔大や渡部監督の素晴らしい技術を知ってほしいし、後輩たちにも全国大会に行ってほしいので」。心優しき男が、恩返しの気持ちを形にするべく育成の星へと駆け上がる。(川上 大志)

 ◆本前 郁也(もとまえ・ふみや)1997年10月2日、札幌市生まれ。22歳。札幌札苗小3年から東ハリケーンで野球を始め、札苗中時代は札幌白石シニアでプレー。札幌光星高では3年夏にエースで南北海道大会出場も1回戦で駒大苫小牧に3―10で敗戦。北翔大では1年春からベンチ入り。札幌六大学リーグでは2年秋~3年秋の3季連続最優秀投手。通算49試合で14勝10敗、防御率1・45。家族は両親と兄2人。175センチ、76キロ。好きな有名人は新木優子。

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