大島、序列をぶっ壊せ!「進化」で不動の柴崎に挑む

ベネズエラ戦の前日練習で調整する大島(カメラ・石田 順平)
ベネズエラ戦の前日練習で調整する大島(カメラ・石田 順平)
ベネズエラ戦の予想布陣
ベネズエラ戦の予想布陣

◆国際親善試合 日本―ベネズエラ(19日・パナソニックスタジアム吹田)

 サッカー日本代表は18日、大阪府内で国際親善試合・ベネズエラ戦の前日会見と最終調整を行った。約1年2か月ぶりに代表復帰したMF大島僚太(26)=川崎=は、けがによってMF柴崎岳(27)=デポルティボ=に序列を逆転された18年6月8日のスイス戦(0●2)以来の代表ピッチに立ち、森保体制で不動となったボランチの牙城を崩す。

 1年5か月ぶりの光景だった。冒頭のランニング。いつも通り先頭を走る柴崎と、最後方で笑顔をみせる大島。対照的な2人が、再び日本の司令塔の座を争う。

 昨年のロシアW杯。大島は当初、柴崎より序列は上だったが、大会直前の同6月8日・スイス戦(0●2)で腰を打撲したことで立場が逆転。本大会では一度もピッチに立つことなく、ベンチから柴崎のプレーを見ていた。

 1歳差で同じゲームメーカー。MF遠藤保仁(G大阪)の後継者と期待された2人だが、W杯後に就任した森保一監督(51)は柴崎を重用した。「戦術理解度が高い上に、具現化できる」と現体制最多の22試合に起用。吉田不在時には主将マークを巻くまでになった。一方の大島は、昨年9月に一度選出されたものの、けがで辞退。クラブでも度重なる負傷に見舞われた。

 2人の差は開いたように見えたが、所属クラブで出番に恵まれず14日のキルギス戦でも低調に終わった柴崎と、けがに苦しみながらも今季リーグ戦で出場した試合は17戦無敗(10勝7分け)の大島。「進化してけがから戻ってきた」とMF中村憲剛(川崎)が言うように、実力で代表に返り咲いた。分岐点となったスイス戦以来の代表戦。プレーの出来次第では定位置奪取の契機になる。

 17日の練習後には「まずは、けがをしないように」と遠慮気味に話したが、内に秘めるものは揺るがない。ロシアW杯の決勝トーナメント1回戦・ベルギー戦終了後、出番なく敗退した無念、悔しさ、屈辱。ホテルの部屋に戻った大島は目に留まった紙をちぎり、あふれ出る思いをつづった。今でも、その紙切れは財布の中にしのばせている。「代表はやっぱり刺激も責任も重みも感じる。自信を持ちたい」。止まりかけた時計の針を動かし、序列をぶっ壊す。(田中 雄己)

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