侍ジャパンの稲葉篤紀監督(47)が18日、20年東京五輪金メダルのカギとして「プレミア12」の坂本勇人内野手(30)=巨人=を好例に挙げ、短期間でスランプを抜け出す必要性を説いた。五輪ではベンチ入りが24人に限定され、野手は少数精鋭で臨む見通し。スタメンの大幅な変更は難しく、大会前半で不調だった場合に備え、各選手に合わせた即効性のあるスランプ脱出法を模索する。
◆指揮官に聞く
―優勝から一夜明けて。
「ほっとしたという気持ちです」
―監督の中でMVPは?
「全員です」
―どういう野球を目指すか明確になった。
「スピード&パワーを掲げ、それは変わらないが、連打で得点するのは難しいと大会を通じて感じた。機動力、バントをしっかり使う必要があると感じた」
―五輪への課題。
「人数が少なくなり代えがいなくなる分、人選を慎重にしなければいけない」
―五輪で新戦力の可能性。
「今回の選手を土台にする。ただ今回、甲斐野がルーキーであれだけの活躍をした。そういう選手が出てくれば、考える必要もある」
―松田宣が盛り上げた。
「本当に呼んで良かった。決勝でスタメンから外してマッチに『申し訳ない』と言ったら『監督、全然大丈夫です。ベンチでとにかく盛り上げますから』という心強い言葉をもらった。本当に助けられた」