阪神の臨時投手コーチを務める山本昌氏(54)が18日、キャンプ地の高知・安芸に戻り、藤浪晋太郎投手(25)の乱調にも太鼓判。2回3安打2四球で3失点だった17日の紅白戦を振り返り、「右打者の体にいくボールが減ったのは進んでいるなと。左打者(の内角)に引っかかるボールが多くなったというのは、形が変わってきている証拠」と、想定内であることを強調した。
山本氏は所用で紅白戦を観戦できなかったが、全投手の投球映像を取り寄せ、くまなくチェックした。結果は出なかったものの、藤浪の抜け球が大幅に減ったことに手応えを感じたという。本人にも「課題が出たね。でもちょうど言っていた話だよな」と声をかけた。「今度は試合をつくれるように。ピンポイントでボールを持っていける形を一緒に探していければいい」と協力を惜しまない構えだ。
この日も午後からの居残り練習で46球を投げ込んだ藤浪に、左手の使い方など細部までアドバイスを送った。復活を期す右腕も「昌さんの言われることはシンプルですし、ちょっとずつできている。オフシーズンでしっかりやって来季につなげたい」と前向きだった。(表 洋介)