東京(札幌)五輪マラソン代表の服部勇馬「来年の4、5月頃に下見したい」

服部勇馬はMGC以来のレースとなった中部・北陸実業団駅伝で区間賞を獲得し、トヨタ自動車6連覇のゴールテープを切った
服部勇馬はMGC以来のレースとなった中部・北陸実業団駅伝で区間賞を獲得し、トヨタ自動車6連覇のゴールテープを切った

 東京五輪マラソン代表選考会(MGC、9月15日)で2位に入り、代表に内定した服部勇馬(26)=トヨタ自動車=が17日、MGC後の初レースとして、愛知・田原市発着の中部・北陸実業団駅伝(7区間80・5キロ)の7区(11・8キロ)に出場し、34分39秒で区間賞を獲得すると同時に優勝のゴールテープを切った。札幌開催に変更された東京五輪に向けて、新たなスタートを切った。中部地区はトヨタ自動車が3時間55分38秒で6連覇。北陸地区はYKKが4時間2分26秒で優勝した。

 MGCで服部勇馬は、優勝した中村匠吾(27)=富士通=、3位になった大迫傑(28)=ナイキ=と日本マラソン史に残るデッドヒートを繰り広げた末に、東京五輪代表内定をつかんだ。その1か月後に、マラソンと競歩の会場が国際オリンピック委員会(IOC)の独断で札幌開催に変更。まかさの事態が発生したが、日本陸連長距離・マラソン強化戦略プロジェクトの瀬古利彦リーダー(63)=DeNAエグゼクティブアドバイザー=と面談した際には「1980年のモスクワ五輪がボイコットになった瀬古さんのように走れないわけではない。札幌で走れるだけ幸せです」と誠実に話し、男を上げた。

 マラソンでは帽子、サングラスを着用することが多い服部勇馬は、この日、トヨタ自動車の練習拠点がある田原市発着で行われた駅伝ではサングラスなしで出場。「MGCでは最後まで顔を見せずに走りましたが、きょうは、応援してくれる方々に顔を見せて感謝の気持ちを込めて走りたかった」と、その真意を説明した。トップを快走し、貫禄の区間賞を獲得した服部の雄姿に多くのファンが見入っていた。

 突如、変更された札幌開催にも今は冷静に受け止めている。浮上している周回コース案について「選手がコースについて何か言える立場ではありませんが、できるだけ多くの方々にレースを見てもらいたいです」と落ち着いた表情で話した。「なるべく早くコースを決めてもらって、来年の4月か5月頃に下見に行きたい」と明かした。

 今大会が2019年の最後のレース。いよいよ迎える五輪イヤーに向けて、青写真を描いている。「五輪までにマラソンに出場する予定はありません」と服部勇馬は明言。高速化が予想される札幌開催の五輪マラソンに向けて、駅伝とハーフマラソンでスピードを磨いていく方針だ。2020年の初戦は、ニューイヤー駅伝(全日本実業団駅伝、1月1日)。佐藤敏信監督(57)は「エース区間の4区(22・4キロ)が候補のひとつ。おそらくホンダの4区を走る設楽悠太君と高いレベルで戦ってほしい」と期待する。その後、都道府県対抗駅伝(1月19日)には故郷の新潟から「ふるさと選手」として出場予定。国内外のトップ選手が集まる丸亀国際ハーフマラソン(2月2日)では「自己ベスト記録(1時間1分40秒)を狙いたい」ときっぱり話した。

 「現在のコンディションはまだ、3~4割。でも、そのイメージと体が合っている。きょうも体はきつかったけど、予想通りのタイムでした。そのギャップがないことが一番いいことです」と落ち着いた表情で話す。服部勇馬は着実に札幌に向かっている。

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