W杯予選4連勝も「左」の対応に課題…担当記者が読み解く

14日のキルギス戦で激しく競り合う長友(右)
14日のキルギス戦で激しく競り合う長友(右)

◆カタールW杯アジア2次予選 日本2―0キルギス(14日、ビシケク・ドレン・オムルザコフ・スタジアム)

 日本代表は2―0で勝利したW杯アジア2次予選のキルギス戦から一夜明けた15日、帰国の途に就いた。DF長友佑都(33)=ガラタサライ=ら一部海外組は所属クラブに合流するため、チームを離脱。2次予選開幕から無失点で4連勝を飾った森保ジャパン。世代交代を進めながら、アウェー環境への適応力を見せた一方で、キルギス戦では1月のアジア杯(UAE)から据え置かれた課題も垣間見えた。内田知宏記者が「読み解く」。

 上々の結果に見合わない顔が並んでいた。特に守備の面々。DF吉田は「もうちょっとあそこの起点から、ボールを蹴らせないような守備ができたんじゃないか」と無表情で言い、MF柴崎は「守備の部分は修正していくべきことがあるのかなと思う。細かくは言えませんが」と目を伏せがちに振り返った。ピンチは1本の長いパスから。日本の左サイドを使われた。

 3バックの左DFキチンから放たれたDF長友の背後へのパス。決定機をつくられた。「良いボールが入ってくる。難しい部分ではあった」(DF長友)。相手の3バックに対し、日本の守備はFW永井の1人。MF原口、伊東はMFのマークを優先した結果、「左」が空き、自由に放り込まれた。アジアレベルを超えるキックの精度だった。

 ミスマッチはアジア杯決勝カタール戦でも起きた。中盤でマークがずれ、ボールを運ばれ、修正できずに1―3。「左」の対応に伊東をあたらせる選択肢があるが、その場合後ろの負担が増える。サイドバックの酒井、長友に加え、DF植田も1対1の守備で強さを発揮するが、多くの仕事をこなせるわけではない。この状況が「左」をつぶしにいく選択の序列を下げたのだろう。

 カタールW杯が近づくにつれ、相手のレベルが上がる。柴崎は「強豪とやって、問題点を見つけることは簡単だが、勝っている時に自分たちの足元を見つめるのは簡単ではない。肝に銘じてやっていきたい」と口にした。吉田も「まだまだ欧州、南米と(対等に)できるレベルじゃない」という。開幕4連勝。スタートの上首尾よりも、課題を課題として受け止める目があることを、前向きにとらえていい。(内田 知宏)

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