礼真琴「ロックオペラ モーツァルト」で憧れの念を抱く天才音楽家の生きざまを劇団屈指の豊かな歌声で表現

日々前進を誓う星組・新トップスターの礼真琴
日々前進を誓う星組・新トップスターの礼真琴

 令和に誕生した初のトップスター、星組・礼真琴のプレお披露目公演「ロックオペラ モーツァルト」(潤色&演出・石田昌也)が20~27日に大阪・梅田芸術劇場メインホールで上演される。「自分のやりたいことを自由にやっている。意思がハッキリしていて、カッコいいな」と憧れの念を抱く天才音楽家の生きざまを、劇団屈指の豊かな歌声で表現し、鮮やかなロケットスタートを決める。入団から11年目でトップに就任した心境、今後の課題なども聞いた。(筒井 政也)

 紅ゆずるが綺咲愛里と共に先月13日の東京公演を最後に退団し、バトンを託されて1か月。「千秋楽の数日後から、この稽古。考える暇もないのがありがたい。そのまま突っ走っている感じ」と、トップになっても変わらぬ礼スマイルで「いつも通り」を強調。同29日には「宝塚舞踊会」でトップデビュー。フィナーレで宙組トップ・真風涼帆、月組トップ・珠城りょうと並び「『覚悟をしなければ』と思った」とすでに緊張の“洗礼”も済ませ、本格的始動作に集中できている。

 礼が入団した2009年初演のフレンチミュージカルで、13年の日本初演に続く初の宝塚版。「神童」モーツァルトが大人になってからの悩み、苦しみを描く。「やっぱり天才って変わっているんですよね。破天荒で傲慢、浪費家で女性も大好きだけど、本当に純粋。結果的に妻にも迷惑をかけますが、ピュアでまっすぐ、少年がそのまま大人になったような、そんな気持ちを大切にしたい」と、音楽のひらめきを授かった作曲家役の抱負を語る。

 楽曲も多数あるが、宝塚版はセリフのやりとりが加えられ、「気持ちをつなげていく上でありがたい」という。「場面ごとに時がたち、感情の波がジェットコースターのよう。でもモーツァルトは『しようがない。次がある』と切り替えられるんですね。私は意外と根に持ちますけど(笑い)」

 礼も主人公同様、下級生時代から注目と期待を集めたが、11年間は順風満帆。傍目にはそう映るが「公演のたびにもがき苦しみ、涙して…。でも、舞台にいることが楽しいという気持ちに戻る。その繰り返し。先輩方のおかげ」と振り返る。

 敬愛する先輩の紅からは「自分がやりたいように」、入団時のトップ・柚希礼音からは「一人で頑張り過ぎないで」と言葉を授かった。「人に頼るのが苦手なタイプ。課題ですね」と話す一方で、星組一筋の恩恵も感じ「頼もしいメンバーばかり。安心して飛び込んでいける。『みんな、ついてこいよ!』と言えればカッコいいんでしょうけど、全然そんなんじゃないから(苦笑)。目の前にあることを全力でやった結果が『組を作る』につながればと、今は思っています」

 歌・ダンス・芝居も非の打ちどころがない実力者。レビュー演出の大ベテラン・酒井澄夫氏に「完璧過ぎる。80%でいい」と指摘されたほどだが「何をおっしゃいますやら!(笑い)手を抜くって自分ではありえない。でも、抜くことが色気や雰囲気につながることに気づかされて。『一生懸命、力を抜く』―これを学んでいきたいです」。95期トップは、花組・柚香光(ゆずか・れい)も続く。新時代も、若さを生かしたフルパワーで駆けていく。

 「東京建物 Brillia HALL」(豊島区)では12月3~15日に上演。

 ◆礼 真琴(れい・まこと)12月2日生まれ。東京都江戸川区出身。第95期生の首席入団で、2009年4月「Amour それは…」で初舞台。星組配属。10月14日付で紅ゆずるの後を継いで星組トップスターに就任。12月21、22日の「タカラヅカスペシャル2019」にトップとしては初出演。大劇場お披露目公演は「眩耀(げんよう)の谷~舞い降りた新星~」「Ray―星の光線―」(宝塚大劇場で来年2月7日~3月9日、東京宝塚劇場で同3月27日~5月3日)。身長170センチ。愛称「まこっつあん」「こと」「こっちゃん」。

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