“武闘派センターバック”植田、4戦連続完封へ尚弥魂で戦う

ミニゲームで鈴木(手前)と競り合う植田(カメラ・宮崎 亮太)
ミニゲームで鈴木(手前)と競り合う植田(カメラ・宮崎 亮太)

◆W杯アジア2次予選 キルギス―日本(14日、ドレン・オムルザコフ・スタジアム)

 日本代表は12日、アジア2次予選キルギス戦(14日・ビシケク)に向け、全23選手がそろい、当地で2日目の練習を行った。先発予想のDF植田直通(25)=セルクル・ブリュージュ=が、開幕から4戦連続完封で4連勝に貢献する決意を明かした。WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者・井上尚弥(26)=大橋=のワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)決勝の映像を見て、逆境で力を発揮する持ち味を再確認。フィジカル能力があるキルギス戦で存在感を示す。

 技術を争うリフティングの輪、チームメートから難しいボールばかりが送られる。DF植田がボールを返せなくても、不器用に返しても笑いが起きる。キルギスでもいつもの光景が広がった。タジキスタン戦(10月15日)に続き、キルギス戦で先発が予想される中、「勝ち点3を取ることはもちろん、これまで失点がゼロできているので、そこはこだわりたい」と誓った。

 代表合流前、原点を思い出した。WBA・IBF世界バンタム級王者・井上と世界5階級制覇のノニト・ドネア(36)=フィリピン=がWBSS決勝で展開した熱戦を映像で見た。右眼窩(がんか)底などを骨折する重傷を負い、流血ながらも井上が3―0で判定勝ちして優勝。逆境を乗り越える姿に「本当に好きな選手。僕もそっち(のタイプ)だなと思いました。すごい面白い試合でした」と振り返った。

 子供の頃からテコンドーに励み、中学時代に日本一に輝くなど国内有数の選手で、今はプロレスのWWEや格闘技観戦が趣味だ。サッカーに転向したとは言え、植田の気質からは格闘家のにおいが漂う。熊本・大津高時代には自転車で転倒し、頭を縫う負傷をしながら数日後の公式戦に出場。鹿島時代に試合中に流血した際には「血を見ると興奮する」と言って、より闘志あふれるプレーを披露したことがある。

 首から上の負傷で縫った針は、生涯70を超えるが、戦いを好む心は今も変わらない。「僕にみんなが求めているところは戦うところだと思う。ビビらずに突っ込んでいきたい。そういうところを見せたい」と植田。2次予選4連勝がかかるキルギス戦は、土がむき出しになるピッチ、敵サポーターがスタンドを埋めつくす完全アウェー戦で、植田が土壇場力を発揮する。(内田 知宏)

 ◆井上VSドネア(2019年11月7日、さいたまスーパーアリーナ) WBSS決勝で、WBA・IBF世界バンタム級王者の井上が、世界5階級制覇のドネアと激突。2回にドネア得意の左フックで右まぶたをカットし、「ドネアが二重に見える」と視界に影響が出て、攻守ともに精度を欠いて苦戦。9回に右ストレートを食らい、ぐらつくピンチもあった。だが終盤の11回に左ボディーでダウンを奪取。KOはできなかったものの、井上は3―0の判定勝ちで初優勝。激闘を終え、右眼窩底と鼻の右下の2か所の骨折が判明した。

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