「サインはV」鬼コーチ中山仁さん死去 77歳、肺腺がん

スポーツ報知
中山仁さん

 テレビドラマ「サインはV」のコーチ役などで知られる俳優の中山仁(なかやま・じん、本名・中山仁平=なかやま・じんぺい)さんが10月12日午後5時25分、肺腺がんのため都内の自宅で死去していたことが11日、明らかになった。77歳だった。所属事務所がマスコミ各社にファクスを送付して発表した。

 葬儀、告別式、お別れの会は故人の遺志で行わない。所属事務所によると死去したことも公表する予定はなかったが、遺族と相談して1か月後のこの日に報告したという。中山さんは数年前から足を痛めてリハビリしていると事務所に報告していたが、がんについては一切、明かさなかったという。最後の仕事は2017年に出演した健康食品メーカー「アサヒ緑健」のテレビCMだった。

 早大中退後、文学座養成所に入り、劇団「NLT」を経て三島由紀夫らと「浪曼劇場」を設立。1960~70年代に放送されたバレーボールのスポ根ドラマ「サインはV」で、熱血鬼コーチ役を演じて全国区の人気者に。主な出演作はドラマ「七人の刑事」「ウルトラマン80」など。

 所属事務所の担当者は中山さんの人柄について「寡黙でダンディーな方。口数は多くなかったですが、存在感のある、すてきな方です」と語った。プライベートでは俳優・寺田農の妹で女優の寺田史と68年に結婚。2女をもうけた。最期は自宅で家族に見守られて息を引き取ったという。

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