【巨人】原監督、大城に正捕手指令「捕手一本でレギュラーに」“打てる捕手”「慎之助」継承

秋季キャンプでティー打撃に取り組む大城(カメラ・泉 貫太)
秋季キャンプでティー打撃に取り組む大城(カメラ・泉 貫太)

 巨人・原辰徳監督(61)が10日、2年目の大城卓三捕手(26)に正捕手奪取を指令した。今季は一塁と捕手の併用となった大城に「捕手一本でレギュラーになってほしい」と期待を込めて発言。逆スピンをかけて打球に角度を生むスラッガー打法の習得で、阿部2軍監督が築いた強打堅守を兼備するという巨人の捕手像を継承する。

 鋭い視線の先に、必死にバットを振る大城がいた。原監督は打撃ケージの真後ろに設置された“原タワー”から背番号46を観察した。「捕手一本でレギュラーになってほしいね。一塁と両方で(守らせる)と考えるのはこっちでね」。秋季キャンプ第1クール総括会見で飛び出したのは、大城への正捕手奪取指令だった。

 第1クールで、参加野手最年長として精力的な姿勢が目を引いたからの発言だが、編成面でも大城が正捕手となれば助かる側面も多い。持ち味は強打。長らく“打てる捕手”としてチームをけん引した阿部が、今季限りで現役引退し2軍監督に就任。正捕手として君臨した01年から14年までで、2度の3連覇を含む7度の優勝をもたらすなど、強打の捕手が大きなアドバンテージとなったことは明白だ。「教科書にないリード」と指揮官が表現する配球も評価を上げつつあり、小林、炭谷の実績組に割って入る可能性は十分だ。

 課題もはっきりしている。パンチ力は誰もが認めるが、今季はコンスタントに長打が生まれなかった。「コンタクト率はいいけど、長打率が決して高い方ではない。遠くに(飛ばす)スピンが利いた打球が必要。そこは課題として今、取り組んでいる」と原監督。今季の大城は6本塁打、長打率3割8分8厘にとどまった。規定打席に到達した中で坂本勇は5割7分5厘でリーグトップ、丸が4割9分5厘、岡本も4割8分5厘を残しただけに、主軸として同等の数字を求めたい。

 打球に角度をつけるため、球の中心やや下を振り抜き、バックスピンをかけて滞空時間の長いアーチをかける意識を強めている。「きっかけさえあれば、20本、30本(の本塁打)という可能性は持っていると思う」と期待を込める指揮官と二人三脚で取り組んでいく。

 第1クール、指揮官は精力的に動いた。この日のブルペン視察では直江、横川、育成の田中優らを指導。サイド転向を勧めた鍬原も含め、多くの若手投手にカットボールの習得を義務づけた。「必要なボールだよ、と。自分を守れるボールを持ち合わせないとね」と意図を説明した。26人の少数精鋭で臨んだ今キャンプ。「暇な時間を与えていない。密度の濃い練習という点では、選手たちも揚々とやっている」。秋が深まるにつれ、その手応えも深まっていく。(西村 茂展)

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