【尾車親方の目】御嶽海、後手も突き手が効いた

御嶽海は妙義龍(右)を引き落としで下した(カメラ・石田 順平)
御嶽海は妙義龍(右)を引き落としで下した(カメラ・石田 順平)

◆大相撲九州場所初日 ○御嶽海(引き落とし)妙義龍●(10日・福岡国際センター)

 御嶽海は後手を踏んだ。妙義龍に下からすくわれ、突き放すことができず上突っ張りになってしまった。勝因は引き落としを決める前に、突き手が確実に妙義龍の喉元にヒットしたこと。1発、2発。ピンポイントの突きで上体をのけぞらせたことが大きい。押せなかったが落ち着いていた。15日間、完璧な相撲を取るのは難しい。苦しみながらも勝機を逃さなかったことが大きい。

 終盤まで横綱・白鵬と優勝争いをすれば、大関という機運は確実に高まってくる。機運は御嶽海自身がつくるものだ。何度も指摘しているが、不安になった時に払拭する根拠は稽古量しかない。こんなに稽古したのだから負けるわけがない、と自分に言い聞かせられるかがポイントになる。チャンスは決して多くない。デレッとしている暇はない。(スポーツ報知評論家)

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