日大明誠、創部59年で悲願の選手権切符…日本航空を延長戦で破り初優勝

延長後半4分、決勝ゴールを奪う日大明誠FW子安(左から2人目)
延長後半4分、決勝ゴールを奪う日大明誠FW子安(左から2人目)

 ◆全国高校サッカー選手権山梨県大会最終日(9日、山梨中銀スタジアム)

 日大明誠が日本航空を延長戦の末に1―0で破り、初優勝で全国高校選手権(12月30日開幕、埼玉スタジアムほか)初出場を決めた。主導権を握られながら迎えた0―0の延長後半4分、途中出場のFW子安魁(3年)がMF五十嵐圭暉(よしき、2年)のアシストから決勝ゴール。1960年の創部から59年目のチームが、悲願の選手権切符を手にした。

 桜色のユニホームに身を包んだイレブンが歓喜のダンス“勝ちロコ”を踊ると、全校応援のスタンドが大歓声で応じた。FW鶴見来紀主将(3年)は優勝カップを掲げ「やったぞ!」と叫んだ。令和初の全国高校サッカー選手権。節目を飾る代表校は、初優勝の日大明誠が輝いた。

 前年王者・日本航空の強烈なプレスにさらされ、前半のシュートはゼロ。しかしそれは「シュートすら打たせてもらえない相手と思っていた」という後藤聡志監督(38)の想定内だった。勝負を決めたのはエースMF五十嵐のワンプレー。延長後半4分、相手DF2人に挟まれながらゴール右へのロングボールを競り合い、ゴールラインのギリギリでボールを奪取してターン。フォローしていた子安にラストパスを送った。子安は「ここしかない」と空いていたゴール右上へシュート。待ち焦がれていた先制ゴールが、歴史的な決勝点になった。

 部員数は129人、3年生だけでも40人と県内最多を誇る。ピッチに立てなかった大多数の部員たちは、応援席から声を枯らした。台風19号でJR中央線が止まった影響で、全員で練習できたのは大会初戦の2日前だったが、逆境が“ONE TEAM”として結束を強めた。「台風がなかったら、違う結果になっていたと思います」と指揮官はほほえんだ。

 「山梨制覇を目標にこの1年やってきた。でもこれでいいわけじゃない。山梨代表として、しっかり戦っていかないといけない」と鶴見主将。全国の舞台は、過去3度出場の全国総体以来28年ぶりだ。チャレンジャー精神を忘れずに、全国でも桜色の明誠旋風を巻き起こす。(西村 國継)

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