郡山北工、2年ぶり4度目の全国大会出場…超低空タックルで前王者を沈める

2年ぶり4度目の花園行きを決めた郡山北工(カメラ・遠藤 洋之)
2年ぶり4度目の花園行きを決めた郡山北工(カメラ・遠藤 洋之)
低い体勢で相手がボールを出すのを待つ郡山北工の選手
低い体勢で相手がボールを出すのを待つ郡山北工の選手

◆全国高校ラグビー大会福島県予選 最終日 ▽決勝 郡山北工22―7聖光学院(9日・いわきグリーンフィールド)

 郡山北工が聖光学院を22―7で破り、2年ぶり4度目の全国大会(12月27日開幕、大阪・花園ラグビー場)出場を決めた。郡山北工は相手に低く突き刺さるタックルで前回王者の出足を止めると、前半16分にゴール前左の密集からフッカー大塚一郎(3年)が飛び込んで先制トライ。後半にはFB渡辺陽仁(3年)が相手守備陣をかわすなど、前後半合わせて4つのトライでライバルを突き放した。

 試合終盤、後半28分。ゴール前左中間のラックからSH斎藤健人(2年)が持ち出してダメ押しのトライを決めると、ガッツポーズを見せた仲間たちは斎藤の頭をポンポンたたき祝福した。斎藤は「自分が最後に決めるなんて思ってもいなかったので(勝利の)実感がわかない。でも、トライを決めて100点満点のデキでした」。22―7。再開後のワンプレーも集中力を切らさず、ボールを奪ってノーサイド。2年ぶりの花園行きを決めた小野泰宏監督も「選手たちが本当にがんばった結果」と男泣きだ。

 酸いも甘いも知る世代が再び全国切符をつかんだ。2大会前の花園では1996年度の磐城以来、県勢21大会ぶりの16強進出。花園で年を越した。だが、県4連覇を目指した昨年は県大会初戦敗退。チームで唯一花園を経験したNO8望月誠志朗主将(3年)は「1年生の時は、先輩たちに連れて行ってもらってこれまでとは全然違う雰囲気を味わえたけど、去年はFW戦に固執しすぎていた」。王者奪回に向け、1年かけて守備強化を徹底させてきた。

 この日、FW8人の合計体重645キロに対し、相手は743キロ。圧倒的な差はあったが、スクラムでもひけを取らず、相手がボールを展開しようとしても、出足が鋭く低く突き刺さるタックルで強みを封じた。望月は「びびらず最後まで自分たちが(前に)出続けられた結果が、勝利につながった」と胸を張った。

 先発15人の中で入学前にラグビーを経験したのは、1年生センター服部立介だけ。望月主将は柔道部で軽量級の選手だった。日本が初めての決勝トーナメントに進んだラグビーW杯もテレビで観戦し「改めてすごいスポーツだと思えた」と笑顔。W杯開催地のひとつでもあった花園に、主将として立つ。「あの舞台で勝ちたい。きょうのような守備を磨いて全国に臨みたいです」。王者に返り咲いた雑草軍団が、聖地でもう一度きれいな花を咲かせてみせる。

(遠藤 洋之)

2年ぶり4度目の花園行きを決めた郡山北工(カメラ・遠藤 洋之)
低い体勢で相手がボールを出すのを待つ郡山北工の選手
すべての写真を見る 2枚

スポーツ

報知ブログ(最新更新分)

一覧へ
NEWS読売・報知 モバイルGIANTS ショップ報知 マガジン報知 個人向け写真販売 ボーイズリーグ写真販売 法人向け紙面・写真使用申請