【巨人】吉川尚輝、二塁争い参戦へ秋は内野で強化 腰痛から復活目指す決意

青空の下、片岡コーチ(左)の指導で守備練習に取り組む吉川尚(右は増田陸=カメラ・相川 和寛)
青空の下、片岡コーチ(左)の指導で守備練習に取り組む吉川尚(右は増田陸=カメラ・相川 和寛)

 G球場の2軍秋季練習では吉川尚輝内野手(24)が8日、来季に向け本職の二塁手として勝負する決意を示した。

 秋の穏やかな日差しが降り注ぐG球場で、吉川尚が巧みなグラブさばきと軽やかなステップを見せた。内野守備の特訓メニューに参加。阿部2軍監督も間近で見守る中、高卒1年目の増田陸と二遊間を組み、左右に振られるノックの打球を追った。「今年は1年間やっていないので土台づくりから」。悔しさも胸に、完全復活への歩みを一歩ずつ進んでいる。

 ノック後に行われた下半身強化メニューも19歳の増田陸と一緒にこなした。大きな声を出し、ここまで充実の秋季練習を過ごしている。目標はもちろん技術、体力の両面でさらなるレベルアップを掲げ、再び1軍で躍動すること。具体的な強化ポイントは「全体的に。自分の悪いところも。オフにしっかりトレーニングをする」と故障に負けない強固な体をつくる覚悟だ。

 今季は「1番・二塁」で開幕スタメン。11試合で打率3割9分と打線をけん引し、不動のレギュラーへの道を一歩ずつ歩んでいたかに見えた。首脳陣もファンも、誰もがシーズンを通しての活躍を期待したが、腰痛で4月14日に登録抹消。それ以来、レギュラーシーズン中の1軍復帰はかなわなかった。

 一進一退のリハビリ生活。気温が上昇した夏場以降は徐々に患部の状態は良くなった。一時は絶望視されたポストシーズンでの復帰を目指し、腰の状態を踏まえた暫定的な措置として、二塁よりも負担の少ない外野に挑戦。「試合に出られればどこでも」と新たな挑戦に前向きに取り組み、左翼手としてファームで実戦出場した。

 首脳陣が期待するのは、もちろん二塁手としての完全復活だ。村田修一2軍野手総合コーチは「来年2月のキャンプで内野をできるように、ということで今は内野の練習をやっている。日本シリーズの前は、あの時期に試合に出るなら(腰の状態を考慮して)外野で、ということでやっていたけど。今は内野の守備練習を無難にこなせている」と話す。

 チームの二塁は群雄割拠。吉川尚の離脱以降に台頭した若林を始め、山本、田中俊らライバルは多い。この日は、打撃練習でも連続ティー打撃を行うなど、秋季練習のメニューを全て消化。腰痛の不安がなく体調が良い証しだろう。原監督が以前「歴史に名を残す選手になる」と無限の可能性を評価した背番号0。2月のキャンプは全快で二塁のレギュラー争いに参戦する。(中間 卓也)

 ◆吉川尚の今季の経過

 ▼4月14日 腰痛のため1軍の出場登録抹消。

 ▼8月7日 本格的に打撃再開。

 ▼同9日 外野で守備練習開始。

 ▼同29日 3軍プロアマ交流戦・中央学院大戦で141日ぶりに実戦復帰。

 ▼9月3日 3軍の練習試合・BC武蔵戦に「9番・左翼」で先発。復帰2試合目で初めて打席に立ち見逃し三振。

 ▼同6日 イースタン・DeNA戦(G球場)で149日ぶりに公式戦出場。離脱後初めて実戦でスイング。

 ▼同12日 イースタン・ヤクルト戦(G球場)で復帰後初タイムリー。

 ▼10月1日 CS最終Sに向けた練習で5か月半ぶりに1軍合流。

 ▼11月~ 秋季練習で本格的な内野守備練習を再開。

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