男子マラソン、五輪史上初の最終日以外…森喜朗会長「閉会式があり無理」

 札幌開催が決まった20年東京五輪のマラソンについて、大会組織委員会の森喜朗会長は7日、大会最終日の8月9日に実施予定だった男子の日程を前倒しすると明らかにした。札幌市の秋元市長と会談する中で、従来は最終日の8月9日開催だった男子マラソンを念頭に「閉会式があり無理だ。日程は大きく変わることになる」と明言した。男子が最終日以外に開催されれば、マラソンが男女ともに正式種目となった84年ロサンゼルス大会以降、史上初めてとなる。

 背景にはドーピング検査の影響がある。レース後、採尿を経て検査完了までには、選手の体調によって数時間を要するケースもある。閉会式は9日午後8時から新国立競技場で行われ、札幌から東京への選手輸送を考えると時間的な制約が大きい。森会長は新たな日程について「明日にでも、決めていただければと思う」。札幌市内で武藤事務総長らによる実務者連絡会議の協議が行われる8日にも、案が固まることを希望した。

 日程を巡っては、札幌開催が正式決定する前の先月末の段階で、国際陸連が移転を前提にマラソン男女同日開催案を検討している。従来案では、女子は8月2日開催。発着点の有力候補の大通公園では、毎夏にビアガーデンなどが催されていることもあり、秋元市長は「組織委で日程、コースを早期に決定いただいて、検討の際には市民生活への影響を少なくするよう配慮してほしい」と要望した。

 森会長はこの日、北海道の鈴木直道知事とも会談した。懸案となっている費用問題について「経費は北海道に迷惑をかけないようにしたい」と、負担を求めない意向を表明。円滑な準備進行のため、札幌に組織委の支部を設けて、市や道、競技団体からメンバーを集める方針でいる。本格到来する積雪シーズンを前に、コース設定も含めて急ピッチで調整を進めていく。

 ◆華なくなり残念

 日本陸連は7日、都内で強化委員会を開き、東京五輪リレー代表選考要項の大枠などを議論した。五輪男子マラソン前倒し開催の可能性が高まったことについて、河野匡・長距離マラソンディレクターは「(最終日から)華がなくなって残念、という声はあった。向こう(組織委)の声には従うしかない。運営が第一。選手がストレスを感じるようなことがあってはならない」と受け止めた。

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