J2モンテディオ山形は7日、10日のホーム・長崎戦(午後2時、NDスタ)へ向け、1時間を超えるミーティングを行った後、約2時間練習した。背番号10のMF井出遥也(25)が調子を上げており、7月31日の福岡戦(1●2)以来の先発を狙う。
正確で多彩なパス、サイドからカットインしての強烈なシュート。キレと自信に満ちた動きを見せる井出の存在感がピッチで光った。木山隆之監督(47)は「点を取ってから調子もいいし、ハル(井出)も十分(先発で)でられる状態にある」と好調ぶりに目を細めた。
今季、J1・G大阪から完全移籍で加入し、開幕からシャドーのレギュラーをつかんだが、ゴール、アシストなど目に見える結果が思うように出なかった。今夏、J2岐阜の主力MF山岸祐也(26)の加入もあり、途中出場が多くなった。
殻を破ったのは10月6日の千葉戦(4〇1)。25試合目の出場で待望の移籍後初ゴール。さらに14日の岐阜戦(2〇0)でも途中出場から2試合連続弾を決め、勝利に大きく貢献した。「点を取れて気持ちがスッキリした。メンタルの部分もいい状態が保てている」。自信を深めプレーの精度と質で本領を発揮してきた。
リーグ戦は残り3試合。J1自動昇格圏・2位の大宮との勝ち点差は5。「勝つしかない。やるべきことをやる」と井出。決定的な仕事を行い、3戦全勝の立役者となる。(小林 泰斗)