森保監督は3年後W杯見据え戦力発掘、6日間で3会場54人を指揮…代表担当記者の目

日本代表を発表し会見する森保監督
日本代表を発表し会見する森保監督

 日本サッカー協会は6日、カタールW杯アジア2次予選キルギス戦(14日・ビシュケク)、国際親善試合ベネズエラ戦(19日・パナスタ)に臨むメンバー23人を発表した。MF古橋亨梧(24)=神戸=ら4人が初選出となり、キルギス戦後に一部の海外組9人が離脱し、ベネズエラ戦に向けて新たに国内組9人が加わる異例のチーム構成。東京五輪世代のU―22代表コロンビア戦(17日・Eスタ)と合わせ、森保一監督(51)は6日間で3会場54人を指揮する。メンバー選考で見えた指揮官の新戦力発掘構想を、岡島智哉記者が「読み解く」。

 6日間で3試合、54人も見る。多忙不可避の兼任監督とはいえ、森保監督は身を削って3年後のカタールW杯を見据えた「新戦力発掘」に打って出る。

 指揮官は異例のメンバー選考を「限られた代表活動の中で、新たな選手を見たり戦術を指示する機会が今後出てくるのかなと」と振り返った。ベネズエラ戦は国際Aマッチデー。キルギス戦後に海外組を戻す義務はない。それでも9人を返し、新たに国内組9人を合流させる。さらに16日の帰国後すぐにU―22代表へ。翌17日のコロンビア戦で後のA代表入りを狙う原石22人を指揮し、18日からA代表に再合流する。

 勝利必然のキルギス戦は、現状況下でベストメンバーが招集された。だが「今と未来。両方を見て招集した」(森保監督)という9人が合流するベネズエラ戦や、U―22のコロンビア戦で新戦力が台頭すれば、キルギス戦は「誰を外せるか」を見極める試合ともなり得る。

 「大迫依存症」問題は、南野のFW起用や、スピードある選手を起用した戦術の微調整で一応の解決策となるプランを手にした。だが初のW杯8強入りを見据えれば「DF陣の高齢化」「一部主力選手の自クラブでの出場機会減」「柴崎以外のパサータイプのボランチ不足」など、早めに手を打つべき事象はたくさんある。

 10月のW杯予選モンゴル戦では、先発起用の伊東が3アシストの活躍で堂安&久保の右MF2枚看板に風穴を開けた。各ポジションで同様のサバイバルが起きればこの上ない強化につながる。その可能性のある選考だといえる。

 W杯まで3年と余裕のあるこの時期で、指揮官自らが54人もの人数を一斉チェックできることは大きい。FIFAランク94位との2次予選と、国内での親善試合2試合。試合そのものの価値は決して高くないかもしれないが、トータルで見れば、3年後のカタールへ大きな意味を持つ3試合となるだろう。(岡島 智哉)

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