伊藤美誠、シングルスの柱「チームみんなでいいパフォーマンスを」

スポーツ報知
国内で初の団体戦に臨む伊藤。安定感も増してきた

◆卓球 JA全農 ITTF 卓球ワールドカップ団体戦 2019 TOKYO(6日開幕、東京体育館)

 卓球の国際大会「JA全農 W杯団体戦」(報知新聞社後援)は6日から10日まで東京体育館で行われる。20年東京五輪のテスト大会として実施され、会場も試合形式も同じ。日本は昨年2月の前回大会(ロンドン)で男女とも銀メダルを獲得した。女子で主将を務める石川佳純(26)=全農=は、地元の声援を力に変え初優勝を目指すことを宣言。伊藤美誠(19)=スターツ=、平野美宇(19)=日本生命=、佐藤瞳(21)=ミキハウス=とともに打倒・中国に挑む。6日の1次リーグ初戦はオーストリアと対戦する。

 伊藤が国内で自身初の団体戦に挑む。13歳だった14年の世界選手権団体戦は会場で観戦。「この舞台で試合をしたいなとすごく思いました」と憧れた。世界ランク7位で日本勢トップに立つが、国内でも全日本選手権で2年連続3冠に輝いている。「私は日本で試合するのも大好き。たくさんの方に見に来てもらえたらすごくうれしいし、チームみんなでいいパフォーマンスをできたらいいなと思います」と胸を高鳴らせた。

 昨年2月の前回大会では早田ひな(19)=日本生命=とのダブルスが中心だったが、今大会はシングルスの柱として起用される可能性が高い。馬場監督もポイントゲッターに指名。「ポイントを取ってもらいたい選手。彼女もそれを自覚してくれていて、非常に頑張ってくれると思う」と期待を込めた。同年5月の世界選手権団体戦(スウェーデン)では中国との決勝で劉詩ブンに勝利するなど、初戦から8戦全勝。大会のMVPに輝いた。団体戦での連勝記録継続も注目される。

 直近の10月のワールドツアー、スウェーデン・オープン(OP)、ドイツOPでは2大会連続で準優勝を飾るなど、安定感も増してきた。9月の1か月間は大会に出場せず、練習期間に設定。戦術の幅を広げたことで「前よりもできることが増えたし、質がすごく上がった。1か月間練習できて本当に良かった。いい試合ができて、自信を持てました」と成長を実感する。

 10月21日に誕生日を迎えた。「団体戦ですけど、個の力は大事になってくると思う。出させてもらったら勝つことが一番。勝って、チームの1点、チームの勝ちにつなげられるようにしたい」。20年東京五輪も控える19歳の1年。自覚を胸に最高のスタートを切る。

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