トラブル続きの天王寺動物園から脱走したカワセミ捕獲…鶴見緑地で発見

 大阪市営の天王寺動物園は4日、市内のイベント会場から3日に逃げ出し、行方が分からなくなっていたワライカワセミ「アキーゴ」を発見し、無事に捕獲したと明らかにした。

 園によると、4日午前7時45分ごろ、行方不明となった花博記念公園鶴見緑地(大阪市鶴見区)付近のマンションのベランダにいるアキーゴを、捜索していた飼育員が発見。約1時間半後、緑地内に飛んできたところを捕獲した。外傷はないという。

 イベント会場へ籠の中に入れて運搬。現地では足にひもをつけ、止まり木につながれていたはずだったが、イベント開始前には飛び去っていた。ひもを固定する金具が壊れていたとみられる。園ではワライカワセミを4羽飼育しているが、アキーゴは誕生した時から人工飼育で人間に慣れており、園外で人間と触れ合う時などに出動する「イベント要員」だった。

 同園では今年9月にはシマウマが事故死したり、アシカが行方不明になるなど飼育動物の管理を巡る混乱が相次いでおり、「ワラえない」事態となった。園は「アシカの件では作業手順を示すマニュアルがなかったことから作成をし、他の動物にも徹底していこうとしている最中だった」と説明した。

 10月にはコアラが繁殖のため英国に貸し出され、市民らの反発を招いたが、こちらに関しては「エサ代の負担が厳しいなどの理由で、以前から撤退することが検討されていた。総合的な経営判断としてご理解いただければ」としている。

 ◆今年の天王寺動物園のトラブルなど

 ▼9月11日 グラントシマウマ「ヒデヨシ」(雄、27歳)が、ウシ科のエランド(雄)とのけんかで角で腹を刺されて死ぬ

 ▼同16日 アムールトラ「虎二郎」(コジロウ、雄、7歳)が急死。死因は不明

 ▼同27日 カリフォルニアアシカの「キュッキュ」(雌、生後3か月)が行方不明に。10月1日に敷地内の下水施設で見つかり、無事保護

 ▼10月10日 大阪で唯一飼育されていたコアラ「アーク」(雄、12歳)が、繁殖のため英国の動物園に貸し出され、物議を醸す

 ◆ワライカワセミ ブッポウソウ目カワセミ科に属する鳥。オーストラリアの東部、南東部に生息。縄張りを示すための鳴き声が、人間の笑い声のように聞こえるため「ワライカワセミ」という名前がついた。体長約40センチで、カワセミの仲間では最大級の大きさ。

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